税理士が転職する場合、転職サイトや転職エージェントの活用がおすすめです。
転職活動は在職中に進めるのが基本ですが、多忙を極める税理士がスキマ時間を見つけて転職活動に励むのは困難だからです。
そうはいっても、数多く存在する転職サイト・転職エージェントのなかからどれを選ぶべきか迷いますよね。
それぞれ異なる特色をもつ転職サイト・転職エージェントの中から、どれが税理士に向いているのかを1人で判断するのは危険です。
この記事では数ある転職サイト・転職エージェントの中から税理士の転職に強いものを11社に厳選して紹介します。
上手な活用法や押さえるべきポイントなども解説するので、ぜひ最後まで目を通してみてください!
税理士におすすめの転職サイト・転職エージェント13選
この記事では税理士におすすめの転職サイト・転職エージェントを以下の13社に厳選しました。
税理士におすすめの転職サイト・転職エージェント11選
- ビズリーチ
- リクルートダイレクトスカウト
- JACリクルートメント
- マイナビ税理士
- パソナキャリア
- ジャスネットキャリア
- 最速転職HUPRO
- MS Agent
- ビスカス
- ミツカル
- 会計求人プラス
- エルキャリ
- 人材ドラフト
いずれも転職成功の強い追い風になるものばかりです。
気になるものがあれば、ぜひ登録してみましょう!
金融業界への転職やキャリアアップにオススメな資格を解説します!
ビズリーチ
ビズリーチの特徴
- スカウト型の転職エージェント
- 登録に審査がある
- 有料プランが用意されている
高年収を狙いたい場合は「ビズリーチ」を活用しましょう。
ビズリーチはハイクラス転職に焦点を当てた転職サイトです。
保有している求人の3分の1以上が年収1,000万円を越え、ハイポジションでの転職も十分に狙えます。
ヘッドハンターからのオファーを待つスタイルなので、転職活動に時間をさけられない税理士にもピッタリです。
即戦力を求める求人が多いので、税理士としてのキャリアに自信がある人はぜひ登録してみましょう。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトの特徴
- ヘッドハンターの質がいい
- コンサルティングのサポート体制も丁寧
- 無料で利用可能
- 自分でも求人検索が可能
「リクルートダイレクトスカウト」は、キャリアアップや年収アップを狙う人に人気の転職サイトです。
リクルートダイレクトスカウトの大きな特徴は、在籍しているヘッドハンターや保有している求人の質が非常に高い点です。
転職支援サービス最大手の1つ「リクルート」が展開するサービスのため、ヘッドハンターや求人は厳選されたものが集まっています。
求人数も豊富な分、オファーがかかる可能性も高いです。
スカウト型の転職サービスなので、求人探しに時間を割く必要もない一方、自分自身での求人検索も可能なのが便利ですね!
JACリクルートメント
JACリクルートメントの特徴
- 30代以上メインの転職サイト
- 年収600万円以上の好条件も充実
- メガベンチャーの管理職も目指せる
- 口コミ評価が高い
「JACリクルートメント」は、30代以上の転職者に強い転職エージェントです。
保有している求人の約6割が非公開求人で、年収600万円以上の求人もたくさんあります。
登録なしでも求人検索自体は可能ですが、それらは保有求人の約4割に過ぎません。
登録をすることで常時保有している1万5,000件以上の求人の中から、腕利きのエージェントがピッタリのものを紹介してくれますよ!
外資系の求人も多く取り扱っているので、挑戦を検討している人はぜひ登録してください。
パソナキャリア
パソナキャリアの特徴
- 面接対策など丁寧なサポート体制が充実
- 求人の質がいいためより良い環境も期待できる
- 女性の転職サポート体制も整っている
- アドバイザ―のレスポンスが早い
- 年収アップ率も65%以上
年収アップを狙いたい税理士、アドバイザーの手厚いサポートを受けたい税理士、どちらにもおすすめなのが「パソナキャリア」です。
転職後の年収アップ率は65%以上と非常に高く、これまで数多くの利用者の年収アップに成功してきました。
アドバイザーからのレスポンスが早い点も見逃せません。
スピード感をもって転職活動を進めたいのに、担当者の対応が遅いとモチベーションも下がってしまいますよね。
女性への転職サポート体制も整っているので、女性の税理士にもおすすめです。
マイナビ税理士
マイナビ税理士の特徴
- 豊富な求人数
- 転職支援サービス大手が運営
- 役立つ診断ツールも掲載
「マイナビ税理士」は、転職支援サービス最大手の1つ「マイナビ」が税理士向けに展開する特化型転職エージェントです。
大手が運営するサービスだけあり税理士からの信頼や知名度も高く、転職実績も充実しています。
求人数が豊富な点も嬉しいですが、「キャリア診断」や「ストレス診断」といった税理士の転職に役立つツールも見逃せません。
「キャリア診断」は10個の質問に答えるだけで、自分にとってどのような職場が適切かを診断できます。
「ストレス診断は」24個の質問に答えれば、自分では判断しにくいストレス耐性を診断してくれるのです。
登録前に済ませることで、その後の面談もスムーズに進みますよ!
ジャスネットキャリア
ジャスネットキャリアの特徴
- 多様な雇用形態に対応
- 5,000社を超える取引実績
- 求人特集も充実
「ジャスネットキャリア」は、公認会計士や税理士の転職に特化した転職エージェントです。
公認会計士が創業した転職エージェントだけあり、所属しているエージェントも税理士の転職や業務内容に精通しています。
経験者向けの求人を得意としていますが、「未経験歓迎」の求人特集を組むなど未経験者の転職にも強いです。
また、正社員はもちろん契約社員や派遣社員、業務委託などさまざまな雇用形態にも対応しているので、ライフスタイルを重視した転職も狙えます。
経理の求人が多い傾向があるので、興味のある人は登録してみましょう。
最速転職HUPRO
最速転職HUPROの特徴
- 内定獲得までが早い
- AI技術を応用した転職サポート
- 士業や管理部門の転職に強い
「とにかく早く転職したい!」という税理士には「最速転職HUPRO」をおすすめします。
最速転職をうたうだけあり、内定獲得までの期間が非常に短いのが特徴で、早期転職を叶えたい税理士から高い評価を得ている転職エージェントです。
素早い転職を可能にする背景には、エージェントの質が高いことと最新のAI技術を駆使した転職サポートがあります。
独自のシステムを応用し、利用者のキャリアや強み・スキルなどをAIが解析して、内定獲得率が高い求人を紹介してくれるのです。
「転職活動に時間をかけたくない!」という税理士は、ぜひ活用してください。
MS Agent
MS Agentの特徴
- 30年以上の転職支援実績
- 独占求人が豊富
- 税理士に精通したキャリアアドバイザーが在籍
「MS Agent」は、創業30年を超える士業や管理部門に特化した転職エージェントです。
保有している求人の実に9割が非公開求人で、独占求人の数も豊富です。
税理士以外の求人にも対応していますが、それぞれのお仕事に精通したエージェントがサポートしてくれます。
企業との年収交渉も代行してくれるので、年収アップを狙いたい人にもピッタリです。
さらに内定獲得後の退職手続きもサポートしてくれるため、円満退社をスムーズに進められますよ!
ビスカス
ビスカスの特徴
- 全国4,200以上の事務所とパイプがある
- 創業以来17万件以上の支援実績がある
- 丁寧なヒアリング体制がある
この記事を読んでいる税理士のなかには、「ビスカス」の名前をきいたことがある人もいることでしょう。
「ビスカス」は税理士紹介業者として高い評価と知名度を得ている企業ですが、実は税理士の転職サポートにも定評があります。
全国4,200以上の事務所とのパイプを持っているため、利用者の希望に沿った職場を紹介してもらいやすく、サポート体制も整備されています。
職場の人間関係や雰囲気などにも詳しいので、応募前に内部情報をたくさん集めたい人にもおすすめです。
ミツカル
ミツカルの特徴
- 好条件の求人に強い
- 掲載求人は厳しい審査を通過している
- ミスマッチのない転職が狙える
「ミツカル」は2020年に創業された新しい転職エージェントです。です。
創業から間もないこともあり大手や老舗の転職エージェントと比較すると求人数は少なめですが、その分質の高い求人が揃っています。
ミツカルは求人掲載にあたって厳しい基準を設けているので、いわゆる「ブラック」な求人が排除されているのです。
また、残業が少なめの求人や福利厚生が充実している求人がそろっているので、ワークライフバランスを改善したい税理士にも向いていますよ!
会計求人プラス
会計求人プラスの特徴
- 「未経験OK」の求人が豊富
- 正社員以外の雇用形態もある
- スカウトサービス・エージェントサービスの両方を完備
「会計求人プラス」は、スカウトサービスとエージェントサービスの両方に対応している転職サイトです。
両方を活用することにより、忙しい税理士の転職がより効率的になります。
また、この記事を読んでいる人のなかには「税理士資格取得に向けて勉強中」の人や、「資格はもっているが実務経験が無い」人もいることでしょう。
会計求人プラスが保有している求人の約3割は「未経験OK」です。
キャリアに自信がない人でも安心して利用できますよ!
また、「未経験の状態でいきなり正社員に挑戦するのは不安…。」という人も安心してください。
パートやアルバイトなどの求人にも対応しているので、レベルに応じて徐々にステップアップしていけます。
エルキャリ
エルキャリの特徴
- 説明会やセミナーも開催している
- ベンチャー企業の求人に強い
- 夜間や土日の相談にも対応
「エルキャリ」は、経理や財務・士業などの転職に特化した転職エージェントです。
ベンチャー企業の求人を多く保有しているので、企業の成長に早くから貢献したい税理士におすすめと言えます。
土日や夜間の転職相談も受け付けているので、平日に時間がとれない税理士も利用しやすいですよ!
また個別相談会やセミナーも随時開催しており、転職に役立つ情報の発信にも意欲的です。
興味のある人はぜひ参加してみましょう!
人材ドラフト
人材ドラフトの特徴
- 税理士資格を活かせる求人を多く持っている
- 求人先の企業は全て運営スタッフが訪問している
- 満足度の高い転職が狙える
「人材ドラフト」は、自身での求人への応募・企業からのスカウトサービス両方を利用できる転職サイトです。
特筆すべきは、退職率の低さです。
転職をかなえた人の退職率は2%と非常にひくく、満足度の高い転職をかなえた人が多いことがうかがえます。
掲載している企業へは運営スタッフがすべて訪問済みのため、求人広告からだけではわからない情報も得られますよ。
税理士が転職サイトや転職エージェントを利用するメリット7選
税理士が転職サイトや転職エージェントを利用する上では、どのようなメリットがあるのでしょうか?
「何となく転職が有利になりそう…。」と漠然としたイメージはもっていても、具体的なメリットがわからなければ利用する気にはなりませんよね。
ここでは税理士が転職サイト・転職エージェントを利用するメリットを解説していきます。
以下の7つの項目を見てください。
税理士が転職サイトや転職エージェントを利用するメリット7選
- キャリアプランのアドバイスが受けられる
- 非公開求人へ応募できる
- 応募先との交渉を代行してくれる
- プロのサポートが受けられる
- 労力や時間を節約できる
- 企業の情報を詳しい情報が得られる
- 書類選考の通過率が上がる
それぞれ詳しく解説します。
①プロのサポートが受けられる
転職エージェントを利用する最大のメリットは、転職のプロフェッショナルによるサポートを受けられる点です。
理想の転職を叶えるには、やらなければならない作業が山のようにあります。
求人集めや面接対策を独力のみで完結させるのは非常に難しいと言わざるを得ません。
転職活動を進める上では第三者による客観的なアドバイスが不可欠です。
自分では順調に進んでいる様に思える転職活動も、第三者の目、特に転職のプロの目から見ると非効率的だったり無理があったりするのです。
エージェントの支援を受けることで、転職活動の内容をより濃くできますよ!
転職が初めての場合はもちろん転職経験者にとっても、プロのアドバイスは転職成功への強い追い風になってくれます。
②キャリアプランのアドバイスが受けられる
転職活動を進める上では、長期的なキャリアプランが大切です。
税理士も例外ではなく、専門的な知識やスキルをどの様に活かすかが重要になります。
自分自身の将来にとって大切なだけでなく、採用面接の場面でもキャリアプランについて質問される機会も多いです。
とはいえ、キャリアプランを練るのは自分ひとりだけの力では難しい場合もあります。
キャリアプランを練るには、自分の理想だけを夢見るだけではいけません。
自分が持っているスキルやこれまでのキャリアなどを総合して組み立てていくのです。
転職のプロにアドバイスを求めれば、現在持っているスキルや転職先での活躍などを考慮して、最適なキャリアプランを提案してくれます。
キャリアプランの構想に迷ったら、転職エージェントの力を借りましょう。
③応募先との交渉を代行してくれる
せっかく働くなら、少しでも条件の良い環境で働きたいですよね。
そのための欠かせない方法の一つに、企業との交渉があります。
年収や勤務開始時期などを交渉し、自分に有利な条件を提示させるのです。
とはいえ、応募者自身で企業と直接交渉に臨むのは不安が残ります。
ネゴシエーションに慣れていない人や押しの弱い人は、自分の希望を押し通すのが難しいです。
そんなときにも転職エージェントが頼りになります。
転職エージェントの多くは、企業との年収交渉や勤務開始時期の調整を利用者に代わっておこなってくれるのです。
交渉に慣れていない人にとっては、非常に心強いサービスですね!
④非公開求人へ応募できる
「非公開求人」とは、一般には公開されていない求人を指します。
保有している転職サイトや転職エージェントを経由しないと、応募はもちろん見つけることすらできない貴重な求人です。
転職活動のカギは、求人をなるべく多く集めることです。
求人数に余裕があればそれだけチャンスも増えます。
しかし、公開求人だけを集めようとしても十分な求人数が集まらないことも多いです。
さらに非公開求人には質の高い求人が多く、なかには非公開求人のみに焦点を絞って転職活動に励む人もいます。
多くの求人を集める点でも質の良い求人を見つける点でも、非公開求人は転職を考える税理士の強い味方なのです。
理想の転職のために、公開求人はもちろん非公開求人にも積極的に応募しましょう。
⑤労力や時間を節約できる
後ほど解説するように、転職活動は働きながら進めるのがベストです。
そうはいっても、忙しい税理士が仕事の合間を縫って転職活動に励むのは無理がありますよね。
一口に転職活動といっても、こなさなければならない作業の数は膨大です。
求人集めにスキルの棚卸し、応募書類の練り直しや面接対策など山のようにある作業をスキマ時間にこなすのは至難の業と言えます。
転職エージェントを利用すれば、自分が仕事をしている最中にも求人検索をすすめてくれ、応募書類の添削や面接対策もサポートしてくれます。
また、多くの転職サイトが用意しているスカウトサービスも、時間と体力の節約に有効です。
スカウトサービスは、職務経歴や持っている資格、転職希望時期など、利用者が登録した情報を見た企業・ヘッドハンターからオファーが届くシステムです。
いわば「待ち」のスタイルの転職活動で、自分から求人探しをする必要がありません。
忙しい税理士にとって、転職サイトや転職エージェントはどちらも時間と体力を温存できる強力なツールなのです。
⑥企業の情報を詳しい情報が得られる
転職に失敗した人からよく聞かれるのが、「入社前と入社後のイメージにギャップがあった…。」という声です。
こうした事態を避けるためには、企業の情報を可能な限り理解する必要があります。
とはいえ、一般的な求人広告から詳しい情報を得るのは容易ではありません。
転職サイトや転職エージェントに掲載されている求人は、1人でも多くの利用者に目をつけてもらおうと詳しい内部情報が記載されている物が多いです。
企業が転職サイト・転職エージェントに求人を掲載するには掲載料がかかるため、できるだけ求人の内容を充実させる必要があるためです。
詳しい情報を得られるほどに、ミスマッチのない転職が狙えますよ。
さらに転職エージェントは、求人広告に載っていない情報を提供してくれることもあります。
人間関係や職場の雰囲気といったリアルな情報を得られれば、転職後に後悔する事態も回避しやすいです。
➆書類選考の通過率が上がる
転職活動で難航しがちな作業が、応募書類の作成です。
面接前に企業に送付する応募書類は、応募者の第一印象を決定づける重要なアイテムです。
税理士が活躍する職場の多くは書類選考を設けています。
完成度の低い応募書類では書類選考の時点で不採用になり、面接にたどり着くことすらできません。
こんな時にも頼りになるのが転職エージェントです。
転職エージェントは履歴書や職務経歴書などの応募書類の添削もしてくれます。
自分で内容を練り直そうとしても、改善点を見つけるのは難しいです。
転職エージェントは企業がどのような職務経歴書に魅力を感じるのか知っています。
要点を押さえた添削を受けることで、書類選考の通過率がグンとあがるのです。
さらに心強いことに、転職エージェントは応募に際して企業に「推薦文」を送ってくれます。
「推薦文」とは、職務経歴書では伝えにくい応募者の魅力を企業にアピールしてくれる強力な武器です。
第一関門である書類選考突破の際にも、転職エージェントは強い味方になりますよ!
税理士の転職に強い転職サイト・転職エージェントの選び方5選
このように税理士の転職に頼れるツールである転職サイト・転職エージェントですが、利用するものを選ぶ上ではどのような点に注意すべきなのでしょうか?
やみくもに登録して後悔しないためにも、ここで解説する内容を押さえてください。
以下の5つのポイントを見てみましょう。
税理士の転職に強い転職サイト・転職エージェントの選び方5選
- 税理士特化型のものがおすすめ
- サポート体制が整っているものを選ぶ
- エージェントが業界に詳しいものを選ぶ
- 転職実績が豊富なものを選ぶ
- 事務所と企業のどちらの案件に強いかを押さえる
それぞれ解説していきます。
ハローワークで転職に成功できる?向いている人と活用のポイント
①税理士特化型のものがおすすめ
転職サイトや転職エージェントには大きく分けて「特化型」と「総合型」があります。
「総合型」とは特定の業界や業種にしばられず、あらゆるお仕事の求人を網羅的に扱うタイプです。
一方「特化型」とは、特定の業界や業種に焦点を当てたタイプを言います。
特化型の転職サイト・転職エージェントには、弁護士向けのものや調理師向けのもの、建築業向けのものなどお仕事の数だけ種類があるといっても過言ではありません。
もちろん、税理士に特化したものもあります。
特化型のメリットとして、総合型よりも質の高い求人が多い点があげられます。
また、所属しているエージェントも業界やお仕事内容に詳しいことが多いです。
総合型の転職エージェントは扱う領域が広い一方、特定の業界に詳しいエージェントと出会えるとは限りません。
特化型は特定の業界にフォーカスしているので、所属しているエージェントもその業界に詳しい人が揃っています。
後ほど解説するように、転職支援サービスは複数社の併用が基本です。
併用に当たっては税理士特化型をメインで使い、総合型をサブとして使うのをおすすめします。
②サポート体制が整っているものを選ぶ
転職サイトや転職エージェントは、数が膨大な分サポート体制もさまざまです。
サポート体制が充実しているかどうかで、その後の転職活動は変わります。
特に転職エージェントを利用する場合、サポート体制や強みなどを事前にしっかり調べておきましょう。
エージェントサービスがつかない転職サイトの場合、内定獲得までの作業を自分自身でこなすことが多いです。
一方転職エージェントは、担当のエージェントと二人三脚で内定獲得を目指すため、サポート体制のよしあしは転職活動の質に直結するのです。
ホームページにはどの様なサポート体制を整備しているか、どのような強みを持っているかなどが書かれています。
よく読んで、自分が望むサービスを提供しているか調べてみましょう。
③エージェントが業界に詳しいものを選ぶ
所属しているエージェントが税理士について詳しくないと、適性を考慮した求人紹介ができません。
キャリアプランの構想や税理士のための面接対策なども難しいです。
税理士の転職事情やニーズに精通していれば、理想の転職の転職を叶えるための的確なアドバイスをしてくれます。
特化型の転職エージェントには、税理士の転職事情に精通したエージェントが在籍しているので、積極的に活用してください!
④転職実績が豊富なものを選ぶ
サービス内容やサポート体制が整っていても、転職実績が伴っていない物を使うのはやめましょう。
サービス開始から間もない転職サイト・転職エージェントの場合、全面的に信頼するのは考えものです。
気になる転職サイト・転職エージェントがみつかったら、口コミや評判、転職実績などをインターネットで検索してください。
設立間もない転職サイト・転職エージェントの評判が良かった場合でも、実績のあるものと併用するのが無難です。
⑤事務所と企業のどちらの案件に強いかを押さえる
税理士の転職先としては大きく分けて、企業に税理担当者として所属するか個人事務所に転職するかの2パターンがあります。
企業向けの転職を希望しているのに、個人事務所の求人に強い転職サイト・転職エージェントを使うのは効率が悪いですよね。
登録前に、ホームページのお問い合わせフォームなどからどちらの案件に強みを持っているか確認するのがおすすめです。
税理士が転職サイト・転職エージェントをより活用する方法4選
税理士が転職サイトや転職エージェントをより活用するには、どうすればよいのでしょうか?
どうせ利用するならメリットを最大限享受したいですよね。
ここでは、税理士が転職サイトや転職エージェントを賢く活用する方法を4つ紹介します。
税理士が転職サイト・転職エージェントをより活用する方法4選
- 複数の転職支援サービスを併用する
- 担当者とは緊密に連絡を取り合う
- サポートに不満が残る担当者はかえてもらう
- 経歴は詳細かつ正直に伝える
何も考えずにサービスを受けるだけではなく、ポイントを押さえて上手に利用しましょう。
上から順番に解説していきます!
①複数の転職支援サービスを併用する
転職サイトや転職エージェントは、それぞれ独自のカラーや強みを持っています。
エージェントの質やサポート体制の内容、求人数など、転職サイト・転職エージェントによってクォリティーは千差万別です。
1社のみを利用した場合、集められる求人や受けられるサポートに偏りが出る恐れがあります。
複数の転職サイト・転職エージェントを併用することで、より多角的な転職活動が可能になるのです。
さらに、転職サイトや転職エージェントのなかに「独占求人」を保有している所もあります。
「独占求人」とはある転職サイトや転職エージェントしか保有していない求人の事です。
先ほど解説した非公開求人よりも更にレアな求人で、質が高いものもたくさんあります。
複数登録すれば、その分独占求人に出会える確立も上がるのです。
だからといって、管理ができなくなる程の併用はやめましょう。
まずは2~3社の併用から始めて、余裕や転職状況などを考慮して適宜追加してください。
②担当者とは緊密に連絡を取り合う
担当のエージェントは、いわば転職成功に向けた相棒です。
利用者との足並みがそろわないと、エージェントもサポートのしようがありません。
最低でも週に一度はエージェントと連絡を取り合い、お互いの状況を共有してください。
また、転職エージェントは転職への意欲が高い利用者を優先してサポートします。
エージェントには転職成功者数にノルマが課せられていることがあるため、優良求人は転職に前向きな利用者に優先して紹介するのです。
つまり、受けるサポートを充実させるためには、エージェントからの信頼を得るのが不可欠ということです。
緊密な連絡は、信頼獲得のためにも有効ですよ!
③サポートに不満が残る担当者はかえてもらう
税理士の転職シーンで頼れる存在の転職エージェントですが、担当者によっては満足なサポートをしてくれないケースもあります。
担当者も人間である以上得意分野やスキルの習熟度などには違いがあるため、必ずしもベテランの担当者がつくとは限らないのです。
なかにはホームページに書いてあるようなサポートが受けられず、転職活動が難航する場合もあります。
そんな時には、エージェントの交代を申請してください。
エージェントに直接申請もできますが、ホームページのお問い合わせフォームから申請するほうが角が立たないのでおすすめです。
支援が不十分な転職活動は、効率が悪いだけでなく理想とは違う転職をしてしまう危険すらあります。
運営側もエージェントの交代は想定の範囲内なので、尻込みをする必要はありませんよ!
ただし、あまりにも頻繁に交代を繰り返すのは厳禁です。
運営側から不信感を持たれる恐れがありますよ!
どうしても頻繁にエージェントの交代をせざるを得ない場合は、エージェントのどのような点が不満だったのかをきちんと伝えられるようにしましょう。
④経歴は詳細かつ正直に伝える
経歴が詳細であるほど、エージェントは利用者に適した求人を紹介しやすくなります。
またキャリアプランを考える上でも、詳しいキャリア情報は不可欠です。
特に、転職サイトのスカウトサービスを利用する場合は用意された項目にはすべて記入しましょう。
キャリアが明確でない利用者に対しては、企業やヘッドハンターもオファーのしようがないからです。
このように、詳しい経歴の登録は転職サイト・転職エージェントを利用する際の基本といえます。
なかには採用確率のアップを狙って虚偽の経歴を登録するケースがありますが、これは厳禁です!
エージェントは利用者の経歴も考慮して求人を紹介するので、身の丈以上の経歴を登録すると紹介される求人がどれもハイレベルなものばかりになり、結局応募できる求人があつまりません。
さらに、もし虚偽の経歴で企業やヘッドハンターからのオファーを受けて内定を獲得すると、万が一発覚した場合に経歴詐称で告訴される恐れすらあるのです。
キャリアや資格に自信がない税理士でも転職は可能なので、虚偽の経歴申告は絶対にやめましょう。
税理士が転職サイトや転職エージェントを利用する流れ
つづいて、税理士が転職サイト・転職エージェントを利用する際の手順を見ていきましょう。
実際の利用の際に戸惑わないようにしてくださいね。
おおよその利用手順はどの転職サイト・転職エージェントも共通しているので、ここで解説する手順を押さえればすぐにでも利用が始められますよ!
税理士が転職サイトや転職エージェントを利用する流れ
- 登録手続き
- 面談日時のすり合わせ
- 担当者との面談
- 求人紹介
- 応募書類作成・応募
- 面接対策
- 面接
- 内定獲得
それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
①登録手続き
利用する転職サイト・転職エージェントが決まったら、まずは利用登録を済ませましょう。
転職希望時期や年齢、現在の転職状況など、所定の項目に記入すれば登録できます。
登録が済むと「WEB履歴書」や「WEB職務経歴書」などを作ることもありますが、手書きの場合と内容はほとんど変わりません。
記入漏れや間違いがないように気をつけてください。
②面談日時のすり合わせ
転職エージェントに登録した場合、担当者との面談をおこなうための日取りを調整します。
難しく考える必要はないので、確実に空いている日時を申請しましょう。
急用などが入った場合はキャンセル可能ですが、頻繁に日時の変更を繰り返すと不信感を抱かれかねないので気をつけてください。
③担当者との面談
面談日時を迎えたら、これからどの様に転職活動を進めていくのかを担当者とすり合わせます。
転職活動の基礎を作る作業なので、伝え漏らしや理解の違いなどがないようにじっくり話し合ってください。
また、担当者のとの打ち合わせでは必ずといってよいほど「転職希望時期はいつですか?」ときかれます。
この質問に対しては「良い求人さえ見つかればすぐにでも転職したい」と答えましょう。
転職に対する前向きな姿勢や熱意を評価してもらえますよ。
逆に「特に決まっていない」と答えてしまうと、他の利用者を優先される場合があります。
④求人紹介
打ち合わせが終わったら、担当者は得られた結果をもとに求人の検索に着手します。
場合によっては面談直後に何件か求人を紹介されることもありますが、よほど理想的な求人でない限りすぐに飛びつくのはおすすめしません。
他の求人と比較するためにも、まずは様子をみましょう。
転職サイトに登録してスカウトサービスを利用している場合、スカウトを受けるかどうかを考えてください。
⑤応募書類作成・応募
良い求人が見つかれば応募に向けて必要書類の作成に着手します。
転職エージェントを利用している場合には担当者の添削を受けられるので、ぜひ活用してください。
自分では気が付かなかった不備を指摘してくれますよ。
転職サイトを利用している場合には、自分自身で応募書類を作成します。
何度も内容を練り直して、完成度の高い内容に仕上げましょう。
税理士の転職では、面接前に書類選考がある場合がほとんどです。
第一関門突破のために、内容を何度も練り直してください。
⑥面接対策
無事書類選考に突破したら、すぐに面接対策に移りましょう。
言葉遣いや身だしなみ、予想される質問への回答など、対策すべき点は膨大です。
転職エージェントのなかには模擬面接をおこなってくれるものもあるので、必ず利用してください。
エージェントサービスがない場合でも、知人や友人に模擬面接を頼むなどして実戦に近い状況に慣れておきましょう。
➆面接
いよいよ最後の関門、採用面接です。
これまで練ってきた面接対策を意識して、リラックスして臨みましょう。
万が一不採用になった場合、担当のエージェントから面接のフィードバックを貰えることがあります。
気持ちを切り替えて、次の面接に臨んでください。
また、「面接をしてみたら、想像と違った…。」「労働条件の折り合いがつかなかった…。」という場合は、担当者にその旨を伝えて選考の辞退をお願いしましょう。
⑧内定獲得
無事内定が獲得出来たら、労働条件や入社時期のすり合わせに移ります。
担当のエージェントが代行してくれる場合もあるので、相談してみましょう。
また、現在の職場を円満に退職するための作業も残っています。
業務の引継ぎや上司への報告などを忘れずに済ませてください。
円満退職についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ目を通しましょう!
税理士が理想の転職を叶えるためのポイント7選
転職エージェントや転職サイトに頼りきるだけでは、税理士の転職は成功しません。
これらのツールを活用するとともに、税理士自身が意識すべき点もたくさんあるのです。
ここでは税理士が転職を成功させるために意識すべきポイントを7つ解説します。
どれも欠かせない要素なので、見落しのないようにしっかり確認してください。
税理士が理想の転職を叶えるためのポイント6選
- 転職の理由を明確にする
- 情報収集に転職支援サービスを活用する
- 年齢によって求められるスキルが違う点を理解する
- 面接では攻めの姿勢をもって挑む
- 応募先の離職率や退職理由を把握する
- 自分が得意とする分野やもっているスキルを振り返る
- 転職活動は在職中に着手する
順番に見ていきましょう!
仕事探しのコツとは?自分にあった仕事を見つけるための注意すべきポイント
①転職の理由を明確にする
転職活動の最初の作業は「転職理由の明確化」です。
なぜ転職をしたいのかがブレていると、転職先にどの様な条件設定をすべきかがわかりません。
転職理由は、求人探しの指標になります。
じっくりと考えてみましょう。
明確な転職理由は採用面接のシーンでも重要です。
採用面接ではほぼ100%の確率で転職理由について質問されます。
あやふやな転職理由では、面接官に頼りない印象を与えかねません。
企業は長期的に活躍してくれる人材を求めているので、特に理由もなく転職活動を進めている人に対しては「この会社もすぐ辞めてしまいそう…。」というマイナスのイメージを抱いてしまうのです。
まずは「年収が低い」「人間関係に嫌気がさした」など大まかな要素を見つけ出し、そこを切り口に考えを煮詰めていくと転職理由がハッキリしやすいですよ。
②情報収集に転職支援サービスを活用する
求人広告だけの情報を鵜呑みにするのは危険です。
求人広告には基本的に良いことしか書かれていないので、記載されている内容だけをもとに応募するとミスマッチにつながる恐れがあります。
転職エージェントは、保有している求人について詳しい情報を持っています。
人間関係や社内の雰囲気など、求人広告からはわからない情報をたくさん提供してくれるのです。
転職エージェントを利用する上では、求人紹介や応募書類の添削だけでなく、情報収集にも存分に活用してください。
③年齢によって求められるスキルが違う点を理解する
たとえ資格を取得していても、税理士の転職が簡単に成功する保証はどこにもありません。
現在の年齢によって企業から求められるスキルが異なるからです。
新卒者・第二新卒者や20代の税理士であれば、たとえ実務経験がなくても転職活動が有利に進む場合もあります。
若さや伸びしろ、体力などに期待する「ポテンシャル採用」が狙えるからです。
一方年齢を重ねた転職者には、年齢相応のスキルや経験が求められます。
年齢によっては、マネジメント経験や監査担当の経験などが応募条件に設定されているケースもあるので、応募前には求人をしっかり確認してください。
スキルやキャリアの棚卸しが自分一人では難しい場合も、転職エージェントへの相談がおススメです。
第三者からの視点を活用することで、自分でも気が付かなかった強みやスキルが見つかるケースもあります。
④面接では攻めの姿勢をもって挑む
「面接は企業が応募者の選考をするためのもの」と思っている税理士は少なくありません。
確かに、「この応募者は自社の利益になる人物かどうか」という点を企業が見極める機会である点は間違いありません。
しかし、それと同時に応募者も「自分が働くに値する職場かどうか」を見極める場でもあるのです。
自分のスキルやキャリアに自信をもって、堂々と面接に臨んでください。
採用されたい一心で「残業も問題ない」「休日出勤も可能」など色よい返事ばかりしてしまうと、のちのち大きな後悔に繋がります。
また、弱気になると自分の希望する条件を提示できなかったり、確認すべきことを聞きそびれたりします。
労働条件については内定を獲得した後でも確認可能ですが、時間をかけて検討するためにも条件は前もってしっかり把握しておきたいところです。
おじけづかずに、質問すべき事柄はきちんとききましょう!
⑤応募先の離職率や退職理由を把握する
理想的な労働条件であっても、離職率が高い職場に応募するのはリスキーです。
転職エージェントを利用している場合、応募を考えている企業の離職率について必ず質問しましょう。
離職率が高い場合には、必ず転職理由についても押さえてください。
「キャリアアップのため」「寿退社のため」などポジティブな理由で離職率が高まるケースはまれです。
高い離職率の背景には、「人間関係が悪い」「ワークライフバランスが整わない」などネガティブな理由があることがほとんどです。
せっかく内定を獲得できたのに、以前辞めていった社員と同じような理由で退職するハメになっては大変です。
腕利きの転職エージェントほど、職場の良い部分だけでなく悪い部分もしっかり教えてくれます。
求人に応募する前には、担当のエージェントに離職率と退職理由を必ず確認してください。
⑥自分が得意とする分野やもっているスキルを振り返る
税理士が携わる業務は多岐にわたり、それぞれ求められる能力やスキル、経歴も異なります。
たとえば近年活発になっているM&Aや事業継承などの分野では、交渉能力やコンサルティングスキルなどが歓迎されます。
応募書類の内容や面接での内容に応募先の業務に活かせるスキル・経歴を盛り込めば、採用確率のアップが狙えるのです。
転職サイトのスカウトサービスを活用する場合、自分が携わってきた分野や得意な業務を明確に記入すれば、企業やヘッドハンターの目にも留まりやすく、オファーが届く可能性も高くなります。
また、転職エージェントを利用している場合には、担当者がキャリアアップやキャリアプランの構想を練りやすくなりますよ。
自分が持っているスキルがどの様な職場で活きるのかわからない場合は、担当のエージェントに相談しましょう。
スキルを存分に発揮できる職場を提案してくれます。
➆転職活動は在職中に着手する
転職活動は在職中の着手が王道です。
より集中する目的で退職をしてから転職活動を始める人がいますが、この方法はかなりリスキーでおすすめできません。
もし転職活動が長引けば、それだけ大きな空白期間も大きくなります。
長い空白期間は転職活動においてネックになりやすい要素です。
面接官を納得させられるだけの理由や事情がなければ、単に怠けていただけと思われたり計画性のなさを疑われたりするのです。
加えて収入がない焦りから、当初の理想とはかけ離れた職場に転職せざるを得ない場合もあります。
妥協点を見つけるのは大切ですが、あまりにも条件の悪い職場に転職するのは避けたいですよね。
転職活動は当初の予定よりも難航するケースも珍しくありません。
遠回りに思えても、転職活動は必ず働きながら進めてください。
退職の意向を会社に伝えるのは、内定を獲得した後からでも十分間に合います。
税理士の転職を有利にするスキル6選
転職活動を有利に進めるには、お仕事によってさまざまなスキルが要求されます。
税理士の場合も例外ではありません。
ここでは、転職を考える税理士が持っておきたいスキルを6つ解説します。
税理士の転職を有利にするスキル6選
- コミュニケーション能力
- PCスキル
- 語学力
- 国外でも通用する節税知識
- 経営に関する知識
- 几帳面さ
既にこれらのスキルに自信がある場合は、応募先の企業に積極的にアピールしましょう。
転職で求められるスキルとは?そもそも転職にスキルは必要なのか?
①コミュニケーション能力
税理士は、クライアントや身を置いている企業から税金・経営などについて相談される機会が日常的にあります。
お金にかかわる相談は誰にでもできる訳ではありません。
税理士として活躍するには、知識や手腕が優れていることはもちろん、信頼されるだけの人間性やコミュニケーション能力が不可欠なのです。
コミュニケーション能力が不足していると、クライアントから悩みや課題を聞き出せません。
企業に務めている場合でも、課題点を的確に聞き取るコミュニケーション能力が必須です。
また、月次監査でクライアントを訪問することもあります。
お金に関する話題は場が固くなりがちなので、世間話や共通する趣味の話などをアイスブレイクとして用いる税理士も多いです。
コミュニケーション能力を高めるのは容易ではありませんが、対人能力に焦点を当てたセミナーや書籍も充実しています。
コミュニケーション能力に自信のない税理士は、これらの活用も検討しましょう。
②PCスキル
税理士のお仕事にはPCが欠かせません。
書類の作成やデータの入力、顧客管理など、多くの作業にPCを使用します。
最低でも業務が滞りなくおこなえるだけのPCスキルは持っていたいところです。
特に役立つのがエクセルのスキルです。
エクセルのさまざまな関数を上手に活用することで、膨大な量の計算もテキパキと片づけられますよ!
またデスクワークが多い税理士にとって、エクセルに長けている点は選考にも有利になります。
エクセルに関連する検定も数多くあるので、スキルアップのために取得を目指すのもおすすめです。
関数の操作に慣れていない場合は戸惑うケースもありますが、そもそもエクセルは複雑な計算を誰でも簡単に操作できるよう設計されたものです。
基本的な部分が理解できれば様々な操作に応用可能なので、ぜひ学んでみましょう。
③語学力
税理士の転職では語学力が求められる場合もあります。
国際会計基準の導入が進むなか、税理士が英語を使う機会も増えてきているのです。
TOEICでハイスコアを目指すなどして英語力を磨いておくと、転職の幅も広がります。
税理士が活躍する企業のなかには一定以上のTOEICスコア保持者に対して、資格手当や報奨金を付与する職場もあるので、自信のある人はぜひ挑戦してください。
また外資系企業やM&A企業、金融業界などへの転職でも英語が活かせる求人が多いです。
④国外でも通用する節税知識
外資系企業や大手企業の税理士として働く場合、海外に支店や拠点を新設されるケースも多いです。
グローバルに事業を展開する企業の税理士は、日本国内の節税知識だけでなく海外の節税知識にも詳しいと重宝されます。
税制は国によって違いがあるため、日本の税制に精通しているだけでは海外の拠点では活躍できません。
将来的に海外での勤務やワールドワイドな活躍がしたい人は、外国の節税知識も積んでおきましょう!
⑤経営に関する知識
税理士は企業に対してさまざまな節税のアドバイスをおこないます。
企業に役立つアドバイスをするには、経営状況をしっかりと理解しなければなりません。
そこで必要なのが経営に関する知識です。
現在の財務状況や経営状況をきちんと把握できれば提案の選択肢も広がり、企業にとってもより頼れる存在になれます。
⑥几帳面さ
税理士としてどのような職場に転職するにせよ、絶対に身につけおきたいのが「几帳面さ」です。
税理士はお金の処理に携わるため、小さな間違いがのちのち大きなトラブルに発展します。
トラブルを未然に防ぐためには、几帳面さが不可欠なのです。
さらに、税理士は日々膨大な数の書類を扱います。
テキパキと仕事を進めるためには、こうした書類の整理も欠かせません。
税理士の転職に役立つ資格3選
業務に関連する資格をもっていれば、税理士の転職が有利に進むケースがあります。
ここでは税理士が持っておきたい資格を3つ選り抜きました。
以下の3つを見てください。
税理士の転職に役立つ資格3選
- 簿記
- ビジネス会計検定
- 中小企業診断士
それぞれ解説します。
転職には「資格」が有利!中途採用面接官がおすすめする8つの資格
①簿記
簿記とは、企業の取引を帳簿に記録する作業を言います。
いわば、「企業の家計簿」とも言うべきものです。
簿記には「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」の3種類があり、それぞれ1~3級にレベル分けされています。
なかでも「日商簿記」は3つの簿記資格の中でも知名度が高く、一般に簿記というと、日商簿記を指すケースが多いです。
多くの税理士やビジネスマンが取得しており社会的な信頼度も高いので、就職を有利に進めたい場合はまず日商簿記の取得を目指しましょう。
②ビジネス会計検定
簿記と併せて取得しておきたいのが「ビジネス会計検定」です。
先ほど解説した簿記が会計記録などを基にした書類作成の能力を問うものであるのに対し、ビジネス会計検定は作成した書類を分析する能力を問います。
財務諸表を的確に読み取り、得られた結果を分析することでビジネスに活かしていくのです。
簿記と同じく1級から3級に分かれているので、現在の能力やキャリアに合わせた等級を受験しましょう。
③中小企業診断士
キャリアアップや年収アップを狙いたい税理士におすすめなのが「中小企業診断士」です。
中小企業診断士とは経営コンサル関連の資格としては唯一の国家資格で、企業の経営状態や財務状況など、さまざまな角度から企業を診断して業績アップのためのアドバイスをする資格です。
ビジネスの多様化からコンサルティングスキルが要求されるお仕事も増えており、税理士も例外ではありません。
企業に対して適切な節税対策を提案するには、企業の状況を的確に判断する能力が必要なのです。
中小企業診断士を所有していれば転職に有利になるだけでなく、資格手当が付与される可能性もありますよ!
税理士が転職サイトや転職エージェントを利用する上で多い質問
では最後に、転職サイトや転職エージェントを利用する税理士が多く抱く疑問を、Q&A形式で解決していきます。
参考にしてください。
税理士が転職サイトや転職エージェントを利用する上で多い質問
- 多くの転職サイト・転職エージェントが無料で利用できるのはなぜ?
- 転職できるまでどのくらい時間がかかる?
- やってはいけないNG行為はある?
順番に回答していきます。
40代のハイクラス転職におすすめの転職サイト12選!ハイクラス転職を成功させる方法とは
Q.多くの転職サイト・転職エージェントが無料で利用できるのはなぜ?
A.利用者の内定が決定すると、企業から仲介手数料が貰えるからです。
多くの転職サイト・転職エージェントは無料で利用できるのは、こうした背景があるからです。
Q.転職できるまでどのくらい時間がかかる?
A.早ければ数週間、長くて1年程かかる場合があります。
転職事情は人によって個人差があるので、転職にかかる時間をハッキリ提示するのは不可能です。
「すぐにでも転職したい!」とエージェントに伝えれば、早期転職にむけてサポートをしてくれるので、相談しましょう。
早ければ2週間ほどで転職が決まるケースもあります。
じっくり取り組みたい人は半年から1年程かける場合もあります。
Q.やってはいけないNG行為はある?
A.エージェントからの信頼を失う行為は厳禁です。
転職エージェントは、利用者と担当者が二人三脚で内定獲得を目指します。
エージェントから信頼を失うと、満足なサポートが受けられなくなる恐れもあるので気をつけてください。
エージェントからの信頼を失いかねない行為には、以下のようなものがあります。
- 面談や打ち合わせをすっぽかす
- 横柄な態度でやり取りする
- 頻繁にエージェントを交代する
また、各転職サイト・転職エージェントが定める利用規約は必ず守ってください。
重大な違反があった場合は強制退会になるばかりか、賠償責任を負う恐れもありますよ!
まとめ〜税理士が転職するときは転職サイト・転職エージェントを使おう!~
この記事では税理士が利用すべき転職サイト・転職エージェントを11社に厳選して、それぞれの特徴と共に紹介しました。
転職活動は働きながら進めるのがベストですが、税理士は決して暇なお仕事ではありません。
時間や体力の消耗を抑えるためにも、この記事で紹介した税理士向けの転職サイトや転職エージェントを活用してください。
税理士が転職サイト・転職エージェントを上手に活用するには、知っておくべきポイントもあります。
無鉄砲な利用をしないためにも、記事で解説した内容をきちんと押さえましょう。
加えて、税理士が単に転職サイト・転職エージェントに登録するだけではいけません。
転職理由の明確化や得意分野の把握など、自分自身でこなすべき作業もあります。
記事で解説した内容を踏まえつつ、内定獲得を目指してください。