キッチンや浴室などの内壁だけでなく、外壁を作り上げる場面でもよく行われるタイル工事。
カベの強度や耐久性、耐水性の向上と言った実用的な面だけでなく、見た目の美しさを整えるためにも、タイル工事は非常に重要です。
熟練した職人の手によるタイル張りは、とても美しいものですよね。
しかし、年収や仕事内容まで深く理解している人は少ない事でしょう。
ここでは、建築業界に欠かせないお仕事のひとつであるタイル工事の年収について、詳しく解説します。
ぜひ最後まで目を通してみてくださいね！
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タイル工事の平均年収は？
さっそくタイル工事の年収についてみてみましょう。
厚生労働省は毎年「賃金構造基本統計調査」という調査を行っています。
様々なお仕事の賃金や動向、平均年齢など、仕事に関するさまざまな内容を明らかにする調査です。
令和2年の発表によると、タイル工の平均年収は433万円という結果がでています。
一般的なサラリーマンの平均年収はおおよそ450万円から500万円前後といわれており、この数値だけを見ると、年収が低いように思う人もいることでしょう。
しかし、完成度のタイル工事には熟練の職人技が要求されるため、技術に習熟したタイル職人であれば、年収はさらに多いものとなります。
年代別の年収
では、年代で分けた場合はどうでしょうか？
一人前のタイル職人になるためには、技術の習得のために長い時間がかかります。
そのため、年齢を重ねるにしたがって収入が上がる事がほとんどです。
高校卒業後すぐにタイル職人になりたての19歳までの場合は250万円前後、経験を積んだ34歳までの場合は440万円前後、一人前の親方として活躍する54歳までの熟練職人になると500万円前後の年収を叩き出す人もいます。
ただし、タイル工事の現場で重要視されるのは年齢ではなく、職人としての確かな腕前です。
そのため、技量次第では若いうちから高年収を狙う事も可能と言えます。
タイル工の平均年齢
同調査によれば、タイル工の平均年齢は約42歳という結果でした。
全職業の平均年齢が46歳であると考えると、比較的若いといえるでしょう。
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タイル工の将来性
建築現場では、大工やとび職などさまざまな分野の職人が活躍していますが、それらのお仕事は非常に体力を消耗するものも少なくありません。
そのため、中には高齢からくる身体機能の衰えから、現場を引退する職人もいます。
一方タイル工は建築現場での他のお仕事と比べると、激しく体を酷使したり重いものを担いだりといった場面はすくないです。
そのため、将来的にも長く活躍する事が期待できます。
また、現在様々な方面で機械化が進んでいますが、タイル工事は非常に繊細な作業です。
機械では決して代用できない熟練の技術が要求されるので、将来機械化がすすんでもタイル工が機械に取って代わられることはありません。
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タイル工事の年収アップにオススメな資格2選
年収アップに効果的な手段と言えば、資格の取得です。
中には、技量さえあれば資格の有無は関係ないという職場もありますが、多くの職場では資格手当を支給しています。
資格を取ることで毎月の給料が上がるのはうれしいですね！
加えて、資格取得の為に勉強をすれば、それだけ職人としての腕にも磨きがかかります。
ここでは、タイル工事の年収アップにおすすめな資格を2つ紹介します。
- タイル張り技能士
- 施工管理技士
順番に見ていきましょう！
①タイル張り技能士
タイル張り技能士とは、その名の通りタイルを張る技術が優れている事を証明する国家資格です。
2級と1級とに分かれていますが、いずれの場合でも無資格者が「タイル張り技能士」を自称する事は、職業能力開発促進法により禁止されています。
そのためこの資格を持っていれば、タイル張りに関する能力が高いことをより堂々と主張できるのです。
年収アップを狙う場合は、ぜひ1級を取得しておきたいところです。
②建築施工管理技士
「建築施工管理技士」とは全部で6種類ある施工管理技士という資格の内の一つです。
予算の算定、計画の立案、進行状況の管理など、建築にかかわる幅広い知識や技量を証明する資格であり、こちらも2級と1級に分かれています。
どちらも一定の実務経験が必要ですが、現場で重宝される資格の一つとして、取得を狙っていきたいところです。
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そもそもタイル工事って？
ではここで、そもそもタイル工事とは何かと言う点について、おさらいしてみましょう。
タイル工事とは建物の内壁や外壁、公園の塀などに設計図にそってタイルを貼り付けていくお仕事です。
この記事を読んでいる人の中にも、浴室や台所にタイルが張られているという人もいる事でしょう。
また、レンガを積み重ねる事で新たな壁や塀をつくったりもします。
タイル工事の歴史は非常に古く、古代エジプトの時代にはすでにタイル張り職人が存在していました。
美しい壁面を仕上げたり、カベの堅牢性を高めたりするために、タイル工事は昔から非常に一般的かつ重要なお仕事だったのです。
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タイル工事の流れ
次に、タイル工事の具体的な仕事の流れについても押さえておきましょう。
以下に一般的なタイル工事の流れを挙げました。
- 作業計画の作成
- タイルの張り付け
- 目地の植え付け
- 余分な目地の除去
それぞれ解説していきます。
作業計画の作成
まずは施主からの希望に沿って、全体の作業計画を作成します。
破損個所の修復、景観の向上など、施主の様々な目的や要望に沿って、適切なタイルの選定を行い、同時に予算の策定や工期の設定なども行うのです。
加えて、現在のカベの状態が、施主の要望に応えられるものかどうかといった調査も行います。
タイルの張り付け
次はいよいよ実際にカベにタイルを貼り付けていきます。
タイルはそれぞれピッタリ等間隔に張り付ける必要があるため、ここでの作業はタイル職人としての腕が試される第一関門です。
とくに、様々なタイルを張り合わせて一つの絵に仕上げる「モザイクアート」と呼ばれる仕事では、アーティスティックなセンスも必要になります。
目地の植え付け
タイルを張りつけたあとは、タイルとタイルの間隔に目地を打っていきます。
使用するタイルの材質や色、デザインなど様々な要素を考慮して、適切な目地材を選定する事が大切です。
目地には見た目をキレイにするだけではなく、タイルの接着性を高める目的もあります。
余分な目地の除去
目地打ちが完成したら、余分な目地を除去していきます。
たとえどんなに美しく張られたタイルでも、目地がデコボコとしていたら意味がありませんよね。
タイル工事において、見た目の美しさは非常に重要です。
そのため、余分な目地を除去する際にも、丁寧な仕事が要求されます。
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タイル工事の種類
このように、タイル工事には熟練の技術が要求されますが、その工法にも様々な種類があります。
ここでは、そんな工法でも代表的なものを2つみてみましょう。
- 湿式工法
- 乾式工法
上から見てみましょう。
湿式工法
湿式工法とは、セメントや水、砂などを混ぜ合わせたいわゆる「モルタル」などを用いてタイルを接着する工法の事です。
現場でモルタルを作る際に水を用いる事から「湿式」という名前がついています。
一枚一枚タイルをはりつけたり、タイルシートをはりつけたりする場合がありますが、いずれの場合においても職人の手によってはりつけられるため、熟練の技術が必要です。
乾式工法
一方乾式工法とは、モルタルではなく接着剤を用いてタイルをはりつけていく工法です。
湿式工法とちがい、現場で水を使う事がないため「乾式」と呼ばれています。
以前までは接着剤の性能の低さから、はりつけ後しばらくすると剥がれ落ちてしまう事が多かった工法ですが、近年接着剤の性能は飛躍的に向上しており、地震や大雨にもびくともしないほ程の強度を誇るものも少なくありません。
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タイル工事に携わりたい人向けの求人サービス3選！
ここまで、タイル工事に関するさまざまな情報を解説してきました。
ここまで読み進めた人の中には、タイル工事に興味が出てきた人もいるのではないでしょうか？
そこでここでは、タイル工事に携わりたい人のためにオススメの求人サービスを3つ紹介します。
- GATEN職
- doda
- 建職バンク
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①GATEN職
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- 動画から求人を探すことができる
1つめにオススメする求人サイトは、こちらの「GATEN職」です！
とび職、大工など、現場系のお仕事専門の求人サイトで、タイル職人の求人も豊富にありますよ！
加えて正社員だけでなく、派遣社員や契約社員など、多様な雇用形態の中からお仕事選びができます。
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幅ひろい業界のお仕事を豊富に取り揃えており、建築関係のお仕事も充実しています。
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まとめ〜タイル工事の年収と仕事内容〜
この記事では、タイル工事の年収や内容について、それぞれ詳しく解説してきました。
タイル工事の歴史は非常に古く、紀元前には既にその記録が見られるほどで、今後も建築業界になくてはならないお仕事の一つとして活躍していくものと思われます。
一口にタイル工事といっても、工法や材料には様々な種類があり、一流のタイル張り職人になるのは一筋縄では行きません。
しかし、カベの強度向上やデザイン性向上など、建物の完成度をより高めるために必要不可欠なお仕事です。
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