混同されがちな「電気工事施工管理技士」と「電気工事士」ですが、両者の間にはどの様な違いがあるのでしょうか?
どちらも「電気工事」という言葉がついていることから、名前を見ただけでは明確な違いがわかりづらいですよね。
将来電気工事に携わりたい場合、これらの違いを理解しておくことで進むべき方向性が定まったり、職場探しの参考になります。
これから建築業界へ挑戦する人はもちろん、現在建築業界に身を置く人にとっても参考になる内容なので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
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電気工事施工管理技士と電気工事士の違いとは?
電気工事施工管理技士と電気工事士の違いについて見てみましょう。
結論から言うと、2つのお仕事の違いは「目的」と「仕事内容」です。
電気施工管理技士は、電気工事現場の監督・指導に携わる「現場監督」のような立場であるのに対し、電気工事士は実際に電気工事に携わる「電気職人」であるといえます。
それぞれのお仕事内容について、より詳しく見ていきましょう。
電気工事施工管理技士のお仕事
まずは電気工事施工管理技士です。
電気工事施工管理技士は、「建築施工管理技士」「土木施工管理技士」などを含む「施工管理」のお仕事の1つです。
施工管理のお仕事は「現場監督」と言われることもあるように、建築計画の立案から作業員への指導などさまざまな工程に携わります。
電気工事管理技士の場合は発電設備や照明設備、送配電線工事など建築現場で発生するあらゆる電気工事を監督します。
また、定例会や電機資材の発注なども大切なお仕事です。
プロジェクト全体の管理監督に携わるお仕事なので、電気工事士と比較すると、電気工事に直接携わる場面は少なめです。
電気工事士のお仕事
続いて電気工事士のお仕事内容を解説します。
電気工事士は、その名があらわす通り電気工事が専門のお仕事です。
さまざまな機械に囲まれている現在、私たちの生活には電気が欠かせません。
いくら便利な機械があっても、電気が通っていなければ使えませんよね?
たとえば立派な高層ビルがあったとしても、電気が通っていなければエレベーターが使えないため、フロアの移動に階段を使わなければいけません。
高層階への移動にいちいち階段を使っていては、快適な利用は不可能です。
電気工事士が建物に電気を通すことで、初めて電気を使う設備が機能するのです。
電気工事士はときに「建物に命を吹き込む仕事」とも言われるほど、私たちの生活にかかせない存在といえます。
電気工事施工管理技士の資格内容
「電気工事施工管理技士」とは、電気工事施工管理に関する技量や知識を証明する国家資格です。
施工管理のお仕事は工事の初期から終わりまで幅広く携わるため、もとめられる知識やスキルもたくさんあります。
そのため、電気工事施工管理技士の資格を取得は特定の分野に詳しいだけでは難しいです。
予算の算定や工程管理の知識など、多様な作業について勉強する必要があります。
電気工事施工管理技士は1級と2級に分かれており、それぞれ携われる現場に違いがあります。
次の項目で詳しく見てみましょう。
1級・2級電気工事施工管理技士の違い
仕事内容は、1級と2級で大きな差はありません。
大きく異なるのは、携わる現場の規模です。
1級電気工事施工管理技士の資格をもっていれば、現場の監理技術者になれます。
管理技術者とは、下請け金額が4,000万円を超える現場に必ず配置しなければならない人員を言います。
2級電気工事施工管理技士は管理技術者にはなれず、1級電気工事施工管理技士のみ管理技術者になれるのです。
そのため1級電気工事施工管理技士の方が従事できる規模が大きく、需要も高いといえます。
電気工事施工管理技士試験の合格率
電気工事施工管理技士試験は、1級2級ともに「学科試験」と「実地試験」があります。
全体的な合格率はどちらの級も40〜60%程度ですが、1級は学科試験、2級は実技試験の合格率が高めです。
電気工事士の資格内容
続いて電気工事士の資格内容をみてみましょう。
電気工事士の資格は「1種」と「2種」に分かれています。
第二種電気工事士は600Vで受電する一般電気工作物を取り扱えます。
コンセントやスイッチの設置なども、第二種電気工事士が従事できる作業です。
小規模な店舗や一般住宅の電気工事ができるだけでなくDIYの幅も広がるので、建築関係以外の人からも人気の資格です。
一方で第一種電気工事士は、さらに大規模な電気工事に従事できます。
第二種電気工事士が扱える範囲に加え、ビルや病院、学校や工場など規模の大きな施設の電気工事に携われるので、電気工事士としてキャリアアップしたい人が多く挑戦する資格です。
また、第二種電気工事士には資格の有効期限がありませんが、第一種電気工事士は5年おきに講習の受講と資格の更新手続きが必要です。
電気工事士試験の合格率
電気工事士試験は、「筆記試験」と「技能試験」の2つの試験があります。
筆記試験を突破したのち技能試験に合格すれば、晴れて電気工事士の資格が獲得できます。
電気工事士試験の合格率は比較的高く、第一種・第二種ともに40%~60%の合格率です。
電気工事士試験には計算問題も出題されますが、計算機の持ち込みは許可されていません。
計算機を使わなければ解けないほどの複雑な数式は出てきませんが、数学が苦手な人は早めの対策をおすすめします。
電気工事施工管理技士が活躍する場所
ここまで、電気工事施工管理技士と電気工事士の違いを見てきました。
つぎはそれぞれが活躍する現場を見ていきましょう。
まずは電気工事施工管理技士です。
この記事では一例として以下の2つの現場を解説します。
電気工事施工管理技士が活躍する場所
- 建築現場
- 公務員
それぞれ見ていきましょう。
建築現場
建築現場では、施工管理技士の力が不可欠です。
予算計画や工事計画を練ったり、現場の作業員を指導・監督したりと、工事完了まで現場のリーダー的存在を務めるのが施工管理技士です。
電気施工管理技士は、施工管理のお仕事の中でも電気工事を専門とします。
工務店やゼネコンなど、建築現場と深く関わりのある企業であればさまざまな職場で活躍できますよ!
公務員
電気工事施工管理技士の資格を持っている人のなかには、公務員として活躍している人もたくさんいます。
電気工事施工管理技士は業務の性質上ワークライフバランスが整えにくく、働き方の改善を狙って転職する人が多いです。
公務員は休日や給料が安定しており、仕事とプライベートを両方充実させたい人が多く希望しています。
ただし自治体の求人は常に出される訳ではないので、こまめなチェックが欠かせません。
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電気工事士が活躍する場所
次に、電気工事士が活躍している場所の一例を見ていきましょう。
電気工事士はあらゆる電気工事の現場で活躍するため、全ての職場の紹介は不可能ですが、この記事では例として以下の2つを解説します。
電気工事士が活躍する場所
- 電気工事の現場
- サービスエンジニア
上から見ていきましょう。
電気工事の現場
電気工事士は電気工事が必要なあらゆる現場で活躍します。
店舗や住宅の配線工事やエアコンの取り付け、さらには鉄道運行にかかわる電気工事まで非常に多様な現場に従事しているのです。
私たちが電気を使う生活を手放さない限り、電気工事士のお仕事はなくなりません。
あらゆる現場で活躍するお仕事なので、将来性や需要もとても高いです。
サービスエンジニア
サービスエンジニアとは、クライアントからの連絡を受けて現場へ向かい、電気設備や機械の修理をおこなうお仕事です。
また、クライアントが利用する機械の定期的な保守点検もおこないます。
クライアントの都合で働くお仕事のため、急な呼び出しや時間外労働、休日出勤なども発生しがちですが、私たちの快適な生活を支えるために不可欠なお仕事です。
クライアント相手のお仕事なので、コミュニケーション能力が高い電気工事士が多く活躍しています。
電気工事施工管理技士や電気工事士のメリット2選
次に、電気工事施工管理技士や電気工事士の良い点を見てみましょう。
今後これらのお仕事に挑戦したい人は、ぜひ参考にしてください。
電気工事施工管理技士や電気工事士のメリット2選
- 将来性がある
- 転職が有利になる
順番に解説していきます。
①将来性がある
電気工事施工管理技士と電気工事士は、将来性が抜群のお仕事です。
今や私たちの生活に電気は欠かせません。
毎日観ているテレビや日々利用する電車、スマートフォンの充電にゲームなど、ありとあらゆるシーンに電気が必要です。
私たちが電気を使う生活を続ける限り、電気工事士の将来性は揺るぎません。
また、電気工事施工管理技士・電気工事士ともに人材不足が叫ばれています。
将来性だけでなく需要も高いのが、電気工事施工管理技士と電気工事士のメリットの1つです。
②転職が有利になる
電気工事施工管理技士と電気工事士の資格があれば、転職が有利になります。
お仕事によっては、応募の条件にこれらの資格保有が設定されているケースも多いです。
もし未経験者歓迎の求人であれば、合格率はさらにアップしますよ!
また、企業に電気工事施工管理技士の資格を持っている人が所属していると、工事の入札においても有利になるなど、企業と有資格者双方にメリットが発生する場合もあります。
加えて、第一種電気工事士の資格を持っていると携わる業務の幅が広がるため、転職の選択肢を広く持つことも可能です。
電気工事施工管理技士・電気工事士と混同されやすい資格2選
電気に関する資格は数多くあり、混同されやすいお仕事もたくさんあります。
電気工事施工管理技士と電気工事士もその1つですが、他にも混同されがちな資格があるのです。
以下の2つを見てみましょう。
電気工事施工管理技士・電気工事士と混同されやすい資格2選
- 電気主任技術者
- 電気通信工事施工管理技士
混乱しないように、しっかりと理解して下さいね!
①電気主任技術者
「電気主任技術者」は、電気工事や電気設備の運用や維持の保安を監督するお仕事です。
監督業務が主なお仕事のため、電気主任技術者の資格を持っているだけでは電気工事に直接従事することはできません。
ただし、電気設備を設置している事業者は電気主任技術者の設置が法律で定められているため、非常に評価の高い資格でもあります。
電気通信工事施工管理技士
「電気通信工事施工管理技士」は電気工事に関連する資格の中でも新しい資格で、2019年に新設されました。
「電気通信」の名前が示す通り、固定電話やLANケーブルの設置、電波障害の原因の特定・改善、モバイル回線用の基地局の新設など、通信に関わるさまざまな業務に携わります。
インターネットの爆発的な普及とともに、需要も増加している資格です。
電気工事施工管理技士や電気工事士の転職に強い転職エージェント4選
キャリアアップを目的として転職する場合や未経験者が転職する場合、転職エージェントの活用が有効です。
担当のエージェントが理想の転職を叶えるために、さまざまなサポートをしてくれますよ!
特に専門的な知識や技術が求められる電気工事士に未経験者が挑戦する場合、転職エージェントの活用なしには求人探しでさえも難易度が高いです。
転職のプロに相談して、自分のレベルに合った求人を探してもらいましょう。
電気工事施工管理技士や電気工事士の転職に強い転職エージェント4選
- GATEN職
- 建職バンク
- doda
- マイナビエージェント
上から紹介していきます。
GATEN職
- GATEN職の特徴現場系のお仕事全般の求人を掲載している
- 建築業界の求人だけで1,000件以上掲載されている
- 正社員からアルバイトまで様々な雇用形態の求人を見つけられる
- 希望条件を詳細まで絞って検索できる
- 動画から求人を探すことができる
「GATEN職」は、土木工事業や建築工事業、電気工事などの「ガテン系」の求人に特化した転職サイトであり、電気工事の求人も幅広く取り扱っています。
GATEN職では、未経験者でも応募可能な求人が多くあるので、新たに建築業界に飛び込みたい人にもピッタリです。
もちろん、経験者がスキルアップやキャリアアップを目指せる求人も豊富に揃っているので、建築業界でさらに上を目指したい人にも向いています。
さらに、「GATEN職」は正社員以外の雇用形態の求人にも対応しています。
アルバイトや契約社員など、希望に合わせた雇用形態の求人を見つけられますよ。
希望条件を詳細まで絞り込んでの検索もできるので、求める条件にピッタリの仕事を見つけやすいのも高ポイントです。
建職バンク
建職バンクの特徴は以下の通りです。
- 建職バンクの特徴建設業界に特化した転職・求人サイト
- 業界最大の求人数
- 建設業のプロによるサポートがある
- 履歴書作成や面接もサポートしてもらえる
「建職バンク」は、建築業界の転職に特化した転職エージェントです。
さまざまな建築関連の求人を取り扱っていますが、なかでも電気工事関連の求人が非常に多いので、電気施工管理技士や電気工事士としての転職を希望する方には必見のサイトです。
「建職バンク」では、業界に精通したエージェントが履歴書作成や面接対策など、転職活動における重要作業を手厚くサポートしてくれるので、1人での転職活動に不安がある人も心配ありません。
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電気工事施工管理技士と電気工事士に関する質問4選
最後に、電気工事施工管理技士と電気工事士に関する情報をQ&A形式で解説していきます。
将来これらのお仕事に就きたい人はもちろん、現在働いている人も目を通してみてくださいね!
電気工事施工管理技士と電気工事士に関する質問4選
- 電気工事施工管理技士の平均年収は?
- 電気工事士の平均年収は?
- 電気工事施工管理技士は未経験でもなれる?
- 電気工事士は未経験でもなれる?
順番に回答していきます。
建築業界の今後の流れと現状について〜課題や取り組みなども解説〜
Q.電気工事施工管理技士の平均年収は?
A.500万円~700万円前後が相場です。
電気工事施工管理技士の年収を調査した資料はありませんでしたが、さまざまな求人票から調査すると、おおむね500万円~700万円が相場でした。
電気工事施工管理技士は資格の有無によって、年収に幅が生まれやすいお仕事です。
電気工事施工管理技士として高年収を狙う場合は、1級電気工事施工管理技士の取得を目指しましょう。
企業によっては資格手当が付与されるケースもあるので、積極的に挑戦してくださいね!
Q.電気工事士の平均年収は?
A.約511万円です。
厚生労働省の調査によると、全国の電気工事士の平均年収は約511万円でした。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 電気工事士
電気工事士の資格は第一種と第二種があります。
第一種を取得すれば従事できる作業の範囲も広がるので、その分年収アップも期待できますよ!
また、キャリアや信頼を積んで独立した電気工事士のなかには、さらに高年収を稼ぎ出す人もいます。
Q.電気工事施工管理技士は未経験でもなれる?
A.なれます!
「電気工事施工管理技士」という資格は存在しますが、無資格者や未経験者でも応募できる求人はたくさんあります。
無資格や未経験者でも応募できる背景には業界の人手不足の影響があり、将来的な成長が見込めれば、経験や資格を問わない企業も多いのです。
もちろん資格があれば内定獲得はグッと近まりますが、無資格・未経験だからといって尻込みする必要はありません。
Q.電気工事士は未経験でもなれる?
A.なれます!
電気工事に携わるには最低でも第二種電気工事士の資格が必須ですが、企業の中には入社後の資格取得に期待して採用する会社もあるのです。
入社後しばらくは電気工事には従事できませんが、すぐにでもキャリアをスタートしたい人にとっては嬉しいですね!
ただし応募できる求人は少なめなので、先ほど紹介した転職エージェントを活用して求人を探しましょう。
エージェントに相談することで、効果的に求人探しが進められますよ。
まとめ~電気施工管理技士と電気工事士は似て非なるもの~
この記事では混同されがちな「電気施工管理技士」と「電気工事士」の違いについて、それぞれの仕事内容や資格の内容などを交えて解説してきました。
電気施工管理技士が電気工事の監督・管理をおこなう「現場監督」のお仕事であるのに対し、電気工事士は実際に電気工事を行う「電気職人」といえます。
電気工事の幅広い工程に携わりたい人は電気工事施工管理技士、電気工事にフォーカスしたい人は電気工事士を選ぶのがおススメです。