「中卒って正社員になれるの?」と不安に思う方も多いはず。
確かに学歴社会の日本では、中卒は世間的に見ても就職やキャリアアップに不利な傾向にあります。
実際に、求人を見ても正社員は高卒であることが必須条件とするところも。
しかし、資格やスキルがなくても就職できる仕事は決してゼロというわけではありません。
そこで今回は、中卒でできるオススメの仕事を男女別にご紹介。
ほかにも、中卒の就職活動の傾向やキャリアアップを目指すためのコツ等についてもお伝えしますので、是非参考にしてみてくださいね。
- 第二新卒やフリーターの転職に特化
- 経歴や学歴に自信がなくても求人を紹介してもらえる
- キャリアアドバイザーのサポートが手厚い
中卒からでもできる仕事の特徴は男女で異なる!
中卒からの就職先に悩む人は多くいます。
しかし、意外にも中卒から求人を出しているところはたくさんあるのです!
一般的には、中卒となると未経験から始める仕事になるため、難しい作業やはじめから資格が必要なところはほとんどありません。
さらに、男女で見ても会社から需要となる業務は若干異なります。
ここでは、主に中卒からの就職先を男女別で傾向をまとめてみました。
男性は力仕事が中心
中卒となると、大卒・高卒などと比べ仕事を始める時期が早いですよね。
まだ体力もあるということで、中卒男性が就ける職には主に建設・工事現場・配送ドライバーなど力仕事となるものの求人が多い傾向にあります。
反対に、一般的に人気とされている広告・WEB・IT業界などは大卒であることが条件になるなど、中卒からだと難しいかもしれません。
ですから、就職をするにあたってはかなり始めから選択肢が限られていると思っておいたほうがいいでしょう。
女性はサービス・接客業が中心
中卒の男性は主に力仕事メインの傾向があるのに対して、中卒女性は接客業やサービス業の仕事に就きやすいとされています。
例えば、アパレルスタッフや受付業務、スーパーや小売店などの接客、ホールスタッフなどが挙げられるでしょう。
理由としては、こういった仕事は学歴などよりも、その人自身の人となりやコミュニケーションスキルなどが生かされるためです。
またこれらに関しても、商品やサービスへの知識や資格などをはじめから必要なく、全ての業務へのマニュアルや研修などが用意されているので、中卒でもできる仕事というイメージがあるのでしょう。
接客業やサービス業の仕事は、ある程度働けば将来的に店長やマネージャーになれるキャリアも!
特に女性だと、結婚や出産、育児などによって休む可能性もあるので、基本的にシフト制の仕事の方が向いているとも言えますね。
意外にも「学歴不問」「未経験歓迎」とする求人数はありますが、やはりどんな職業でもなれるというわけではありません。
中卒がなる仕事は、オフィスワークなどの仕事よりも工事作業や店舗での接客業務など、現場での仕事になりやすい傾向にあるようです。
少ない選択肢の中で、自分の適性と合った職業を選ぶことが大事です。
「男性」が中卒でできる仕事10選
まずはじめに、中卒の男性からでもできる仕事について紹介します。
中には、力仕事以外の仕事もあるので参考にしてみてくださいね。
具体的には以下の通りです。
- 工事・建設作業員
- 営業職
- 販売・接客業
- 介護・福祉業界
- 警備員
- IT業界
- WEBライター
- 公務員
- 配送業・運転手
- 起業
それぞれ解説します。
①工事・建設作業員
中卒男性にオススメの力仕事には、工事・建設作業員というものが挙げられます。
仕事内容としては、おもに住宅や建造物などの回収作業・施工など。
ほかにも、作業道具のメンテナンスや木材の加工、作業計画の会議なども含まれます。
これらは基本的に業務内容がマニュアル化されていることが多く、未経験からでも一から学べる環境があるので学歴はそこまで重視されません。
キャリアアップとしては、そこから班長・主任・部長・責任者など、中卒からでも充分高収入を得られる可能性があります。
体力に自信のある方や、どんな作業環境でも仕事を続けられる忍耐力などがあればこなせるでしょう。
また、工事・建設作業員と同じようにマニュアルが用意されているものだと、工場作業員という選択肢もオススメ。
こちらも学歴やスキルがあったとしても商品や会社ごとにやり方が異なるため、これまでの経験や知識、学歴がなくても働きやすい職業だと言えるでしょう。
さらに、工場といっても食品・自動車・精密機械・部品など様々な職種があるので、選べるものが多いというのも特徴。
ルーチンワークが得意な方や、黙々と作業するのが好きな方に向いている仕事です。
②営業職
意外に思われる方も多いかもしれませんが、一般企業の中では、営業職が一番学歴や経験にとらわれない仕事だと言われています。
そういわれる理由として営業職は、学歴や広い知識があるかどうかよりも「いかに商品やサービスを売ることができるか」が重要視される仕事だから。
つまり、その商品を売るためのトークスキルや人間関係を築くコミュニケーションスキルが大事だということですね。
また営業と一口で言っても多岐にわたり、訪問販売・ルート営業・不動産業界だと比較的中卒でも受け入れられやすいのでオススメ。
特に不動産営業だと、転職者や業界未経験者でも積極的に求人する傾向にあり、一つ一つの商品単価も高いので高収入を狙えます。
会社によっては、実力主義・歩合制を取るところもあるので、競争意識の高い人や「早くたくさん稼ぎたい」と考える人に向いています。
③販売・接客業
取り扱う商品や業界がたくさんある販売・接客業は、これまでの経験やスキルが必要とされないので、中卒の方でも就職できます。
おもにレジ打ちや発注業務、お客様への対応、品出し作業などが中心となるため、特別な資格も必要なく基本的には複雑な作業もありません。
接客業にはアパレルスタッフや旅館などの業種、レストランや居酒屋など飲食業など幅広くあるので選択肢が多いのも魅力。
また、こういった業界は土日出勤もありますが、シフト制であることが多いので仕事とプライベートの両立も可能なのでオススメです。
④介護・福祉業界
少子高齢化が進む現代、介護・福祉業界はつねに人手不足となっている職種です。
特に介護助手という立場なら、高齢者の話し相手や清掃業務、食事の配膳など資格を持っていなくてもできることは多くあります。
また、そこから資格を取得すれば、高齢者の食事や入浴、トイレなど直接的なサポートができるので、介護福祉士やケアマネージャーなどキャリアアップも可能に!
中卒からでも、施設長といった責任のある立場になれば、収入も安定するでしょう。
ただし、この業界はかなり体力的・精神的な負担が大きく、離職率も高い仕事だと言われています。
「人の助けになるような仕事がしたい!」「介護の仕事に興味がある」方は是非挑戦してみてください。
⑤警備員
定年後の高齢者でも採用されやすい警備員は、中卒から就職する上でも正社員になれるオススメの職業です。
警備員はおもに、交通誘導や交通警備、屋内だと施設内での巡回警備、珍しいものだと危険物チェックなどを行う船上警備などが挙げられます。
なんとなく「危険な仕事なのでは?」と思われる方もいるでしょうが、危険人物の対応などは基本的に警察を呼ぶようになっているので、そこまで危ない目に合うことはありません。
どうしても不安な方は、管理側の仕事を行う内勤に回るのもいいかもしれませんね。
年齢が若ければ若いほど正社員登用になりやすいので、中卒でも安定した収入を得られるでしょう。
⑥IT業界
「中卒でもIT業界を目指せるの?」「なんとなく難しそう」と思われる方は多いでしょう。
しかしこういった業界は、未経験からでも入社後に資格取得できる態勢が整えられていることが多いのです。
具体的には、WEBデザイナーやエンジニア、動画編集者など。
もちろん、独学でアプリやホームページなど独学でつくった経験などあれば望ましいですが、「学歴不問」「未経験者歓迎」の会社も探せばあります。
何か手に職つけたい方にとっても、転職でもこの経験はどこででもつぶしが利くのでオススメです。
⑦WEBライター
WEBライターとは、おもにインターネット上にある記事を書いたり、文章をまとめる仕事。
「文章スキルがないとできない!」「賢くないと難しいのでは?」と敬遠されるでしょうが、決まった資格などは必要なくできますし、誰でも最初は初心者なので心配不要!
文字単価などは内容によっても変わりますが、読者が読みやすいと判断されたものやライティング本数が増えれば、誰でも高収入を狙えます。
個人としての能力や専門性などが評価されれば、フリーランスとして働いている人も多いので、将来自由な働き方をしたいと考える方にはオススメだと言えます。
⑧公務員
「中卒で公務員なんて無理!」と思う方もいるでしょうが、実は公務員の種類によっては学歴に関係なくなれるものもあるのです。
中卒からそのまま公務員とはいきませんが、学歴不問で受けられる試験に合格すれば公務員として活躍できます。
やはり終身雇用や一般企業のように、倒産する心配もない公務員は安定した収入を見込めるがゆえにあらゆる年代の方から人気の高い職種。
ただし、公務員試験に合格するには幅広い教養が必要だったり、合格難易度もかなり高いと言われています。
中卒でも覚えることに自信がある方や、「絶対に公務員になりたい!」と思う方はチャレンジしてみてもいいかもしれません。
⑨配送業・運転手
運転免許を持っていれば、配送業やトラック・タクシーの運転手になるのも一つ。
やはりネットが普及した現代、ネットショッピングを利用する方は多く、配送業界の需要がかなり高い傾向にあります。
同じように、トラックやタクシーなども深夜に利用する方はあとを絶ちません。
何を配送するのか、会社ごとによっても異なりますが、深夜なら昼間よりも時給がいいところも!
運転さえできれば実務経験やスキル等は必要なく、道順などもやっていくうちに覚えていけばいいので、運転することが好きな方には向いている仕事でしょう。
⑩起業
かなりリスキーではありますが、「会社や人の下で働きたくない」「手っ取り早く高収入を狙いたい」方は、思い切って自分で会社を立ち上げて起業するのも一つです。
実は起業というのは決して珍しいものではなく、日々新しい会社が設立されています。
起業には資格もスキル、学歴の有無なども必要なく、行動力やモチベーションがあれば誰でも始められます。
しかしこれはかなりの勝算や資金が必要となり、さらにどんな事業を行うかによっても人生が180度変わるため、かなり慎重に決断しなければいけません。
経営が成功すれば高卒や大卒よりも収入を得られますし、代表や社長という肩書も手に入るので人によってはビックチャンスとも捉えられます!
「女性」が中卒でできる仕事9選
一方、中卒女性にはこんな仕事があります。
男性と比べ、体力よりもどちらかというと、コミュニケーションスキルや対応力などを求められる傾向にあります。
具体的には以下の通りです。
- コールセンター
- 事務職
- 接客業
- 介護職
- WEB関連
- ネイリスト
- 美容師
- ウェディングプランナー
- 美容部員
それぞれ解説します。
①コールセンター
コールセンターは、学歴不問でもできるオフィスワークの一つ。
主に商品やサービスなどの問い合わせや質問などに対応する仕事です。
基本的にはデスクワークになるので、工場や建築業などと比べて身体への負担も軽めです。
しかし、中には悪質なクレームへの対応を要したり、覚えることも多いので最初は苦労するかもしれません。
落ち着いて臨機応変に対応できる人や、電話越しでも人に何かを教えたりするのが得意な方に向いている仕事と言えるでしょう。
②事務職
事務職もまた、コールセンター業務と同じくオフィスワークで行う仕事にあたります。
おもに請求書の処理や社員の勤怠管理、手続き業務などを行い、未経験の求人をしていることも多いので女性人気の高い職種です。
特に大企業でも、事務となると福利厚生が安定していたり、基本的には定時で帰りやすい分野なので、育児や結婚していても生活のバランスを両立しやすいのでオススメ。
おもにルーティン業務でも飽きない方、パソコンを使ってでの作業が好きな方は是非やってみてください。
③接客業
中卒でもできる仕事において、男女関係なく採用されやすい接客業はオススメ。
接客といっても様々あり、店舗で商品やサービスを売る販売職、ホールスタッフなどの飲食業などがあります。
化粧品やアパレルなどは、職場自体が女性のみで構成されていることも多く、比較的人間関係では悩まされにくいメリットも!
さらに、扱う商品によっては社員割などをもらえるところもあり、お得に買い物ができたりなんかもしますよ。
ただし、飲食業界になるとシーズンや時間帯ごとに繁忙期があったりして、休日出勤を命じられることもあるかもしれません。
その分、平日に休めたりもしますので、直接的な人とのコミュニケーションが好きな方にとっては適職だと言えるでしょう。
④介護職
介護職は、男性女性関わらず常に人手不足の業界の一つです。
高齢者の中には女性もいますので、女性に対応してほしいと思う方もたくさんいます。
介護職に就くメリットとしては、未経験から働き始めても働きながら必要な資格を取得できるということ。
基本的に学歴よりも資格を重視する業界なので、中卒の方でも介護福祉士といった安定した収入を得られます。
⑤WEB関連
言わずもがなIT化が進む現代において、WEB関連の仕事も実は需要が高まる業界となっています。
例えば、プログラマー・システムエンジニア・WEBデザイナーなどの技術職は、意外にも「未経験歓迎」「学歴不問」の求人が出ていたりもしますよ!
こういった業界は、入社後に研修をするなどサポート体制が整えられているので、将来役立つスキルや経験を身に着けておきたい方にはかなりオススメだと言えるでしょう。
⑥ネイリスト
ネイリストはファッションや美容に関心のある女性にとって、魅力的な職業となっています。
おしゃれが好きな方には特におすすめの職業ですね。
またネイリストという職業は中卒者でも就職の可能性が広がっています。
ネイリストを目指す場合、資格の取得が役立つことは間違いありません。
「ネイリスト技能検定試験」や「JNAジェルネイル技能検定試験初級」などの資格があり、これらを取得することでスキルの証明や信頼の獲得につながります。
また、ネイルアートに関する学習は通信制高校のコースでも提供されています。
独学に自信がない方や、専門的な知識を深めたい方には、入学を検討してみてくださいね。
⑦美容師
美容師になるためには、国家試験に合格する必要があります。
美容師の国家試験は、筆記試験と実技試験の2つに分かれています。
筆記試験では、美容理論、美容の物理と化学、美容保険、衛生関係などの問題が出題されます。
実技試験では、カットやパーマなどの技術を問われます。
一見難しく感じるかもしれませんが、日々の練習と努力で合格できる範囲の難易度です。
中卒者でも決して不可能ではありません。
本気で美容師を目指すなら、美容学校の卒業を検討しましょう。
中卒でも通信課程であれば入学が可能です。
ぜひ検討してみてください。
⑧ウェディングプランナー
ウェディングプランナーは新郎新婦の結婚式を最高の1日にするために、様々なことを手配し、準備する仕事です。
ウェディングプランナーの仕事は華やかで、幸せな瞬間に関われる仕事です。
ウェディングプランナーになるためには、以下のような資格やスキルが必要です。
- 接客業や販売業などの経験
- コミュニケーション能力
- 企画力
- 調整力
- リーダーシップ
ウェディングプランナーは、やりがいのある仕事ですが、大変な仕事でもあります。
しかし新郎新婦の笑顔を見たときの喜びは、何物にも代えがたいものです。
ウェディングプランナーに興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
⑨美容部員
美容部員とは、主に百貨店や専門店の化粧品売場で活躍するスタッフで、ビューティーアドバイザーやビューティーカウンセラーとも言われています。
主な仕事は、顧客のメイクや肌の悩みを把握し、その要望に合わせた化粧品やスキンケア商品を提案することです。
さらに顧客へのメイクのタッチアップや肌の状態を見極めたスキンケアアドバイスもおこないます!
また顧客対応以外にも、レジ操作、売上管理、商品検品、商品ディスプレイの設置、メイク用具のメンテナンス、店内清掃などの業務も含まれます。
営業目標やノルマが設定されるため、中卒者でも高収入を目指せるようになっています!
スキンケアやメイクの専門知識を深めつつ、自身も美しさを磨くことができるこの仕事は、大いにやりがいを感じられるものです。
中卒の就活傾向って?
では、実際に中卒の就職活動はどのようなものなのでしょうか?
ここでは、中卒の就職活動の内情や入社してから考えられることについてまとめてみました。
①正社員率が低い
一般的に、中卒者は大卒や高卒と比べて圧倒的に正社員率が低いと言われています。
実際、就業している若年労働者の正社員の割合は、中卒者の全体の4割以下という結果も出ています。
それに比べ、大卒に関しては約8割の人たちが正社員として働いていると言われているので、この差は歴然としています。
大部分の中卒は、アルバイトや派遣社員など非正規雇用。
なぜ、中卒者の正社員率が低いのかというと、そもそも中卒が応募できる求人が少ないことが原因にあります。
②選べる職種・就職先の選択肢が少ない
「中卒には仕事がない」と言われてしまう理由には、そもそも中卒が選べる職種や就職先が極端に限られていることも挙げられます。
例えば、中卒だと医者や公務員、看護師など国家資格が必須になる職業は、どうしても専門学校や大学を出ていないと厳しいでしょう。
また、転職や就職を目指して資格を取得する場合でも、中卒は資格取得条件を満たせないという問題も発生します。
ですので、資格を必要としない家業や、入ってから誰でも資格条件がある職業につくという予定がないのであれば、出来れば高卒・大卒の方が有利に進められますよ!
資格や学歴があれば、より高収入を目指せる職場につける可能性も高くなります。
③キャリアアップがしにくい
中卒者はどうしてもキャリアアップが目指しにくいケースがほとんど。
もちろん、職種や本人の努力次第では目指せないこともないですが、やはり多かれ少なかれ世間には学歴差別があったり、そうでなくても高学歴の後輩の方が早く出世することも…。
また、そもそも中卒の方は高卒・大卒と比べて基本給が低いのも、出世に不利になる理由の一つだとされています。
もし少しでも収入アップを目指すのなら、他よりも基本給が高い業界・職種を選ぶ、もしくはインセンティブでボーナス支給が得られる営業職がオススメ。
このように、中卒者でも就職先はありますが、大卒や高卒と比べるとどうしても選択肢が少なかったり、キャリアアップが厳しい面があります。
中卒が就職に不利になりやすい理由って?
ではなぜ、そもそも就職において中卒が不利になりやすいのでしょうか?
以下は、中卒が就職に不利になりやすい理由になります。
①中卒に対して企業が不信感を持っているから
中卒を雇用しない会社の多くは、進学せずに中卒である方に対して様々な不信感を抱いていることが考えられます。
例えば高校に進学しないのは、「中学時代に何か不祥事を起こしたのでは」「余程勉強や知識に問題があるのでは」「一般常識や素行が悪いのでは」など。
そうなってくると、もし仮に社員として迎え入れた際、お客様への対応や日々の業務において問題を起こし、会社の評判や実績が落ちるリスクが伴います。
もちろん、これは企業側の先入観だったりするのですが、それでもやはり世間的な目で見るとまだまだ学歴社会を重視する企業が多数であることは認めざるを得ません。
②資格取得条件を満たせていない
全ての職業が必須であるわけではありませんが、より専門性の求められる職場や技術職になると資格が必要になる仕事もたくさんあります。
例えば、医療・看護系、教育関連など。
ほかにも、就職活動をする上で持っておいた方が有利に進む、簿記や経理の資格など。
資格取得には、高卒・大卒以上などの取得条件を設けているものもあるので、条件が満たせていない中卒はより就職や転職が不利になりやすい傾向にあります。
しかし中には、中卒者向けの資格もありますし、未経験からでも入社後に資格取得できる仕事もあるので、そういった分野を探してみてくださいね。
③そもそも就職活動のやり方が分かっていない
中卒の中には、そもそも就職活動の仕方が分かっていない人も多くいます。
確かに、周りの人よりも早い就職だと基準や段取りなどが全く分かりませんよね。
さらに中卒者向けの就職活動も公にされていないことも多く、情報収集自体もかなり難しい傾向に…。
たとえ、中卒から正社員になれるルートがあったとしても、行動の仕方が分からず仕方なく非正規雇用になってしまうパターンがほとんど。
求人サイトも多くが、大卒・高卒向けの仕様になっているため、より就職活動の幅が狭くなってしまうのです。
以上のように、中卒が就職に不利になる理由には「企業側が中卒を歓迎していない」「中卒者向けの情報が少ない」などが挙げられます。
ですので、もし中卒から就職をしようと考えている方は、中卒と決まってからできるだけ早く情報収集をしたほうが良いでしょう。
また、すぐに正社員として働くのではなく。正社員登用の実績がある会社にはじめは非正規雇用で就職するのも一つです!
中卒者の年収ってどのくらい?
正社員率の低いとされる中卒者。
では、中卒者の収入は他の大卒・高卒の方たちと比べるとどのくらいの差が生じるのでしょうか?
一般的に中卒の年収は280万円程度、高卒は300万円程度だとされています。
加えて、大卒の年収は400万円程度と言われており、そうなってくると中卒者と100万円以上の差が生じることも!
正直、高卒者と中卒者との金額の差はそこまでなく、就職する会社の基本給をチェックすれば埋められる可能性もあるでしょう。
しかし、やはりボーナスや基本給の高い正社員になりやすい大卒と比べるとかなりの違いがあるとわかりますね。
少しでも年収を上げたいのなら、転職を念頭に置いて就職活動をするのもいいかもしれません。
まず始めに入る会社でスキルを身につけたり、在職時に何らかの資格を取っておいて、転職活動時にそれらをアピールするということ。
そうすれば、経験不問の会社でも内定が決まりやすくなったり、経験者であることで未経験者の大卒よりも多く収入を得られる可能性が期待できます。
中卒だからと悲観的にならずに、長期的にキャリア・収入アップを目指してみるといいでしょう。
中卒からの就職を成功させるコツ
「中卒からどのように就職活動を進めていけばいいの?」と不安になる方は多いでしょう。
そこで今回は、中卒から就職を成功させるためのコツについて3つほど紹介します。
「どんなことに気を付けたらいいかわからない」方は是非参考にしてみて下さいね。
①アルバイトや派遣から正社員登用を狙う
先にも述べたように、中卒者の正社員率は他の高卒・大卒と比べると少ない傾向にあります。
もちろん、始めから正社員として働けるのが理想ですが、中々見つからないのが現実。
そんな時は、正社員登用のある会社でアルバイトや派遣社員として働くのも一つですよ!
「後々、安定した正社員になりたい」方にとっては転職する手間が省けます。
さらに、結果や長期的に働くことでいつか必ず正社員になれるということが分かれば、日々の仕事のモチベーションにも繋がりますよね。
比較的未経験でも募集されやすいのは、IT業界・サービス業・営業・運送業などが挙げられます。
もし求人サイトに正社員の登用の記載がない場合、面接などで確認してみるといいでしょう。
また、知り合いの仕事などを手伝うような仕事だと、そもそもの信頼関係ができているので自然と優遇されやすいので人脈がある方は是非利用してみてください。
②高校卒業認定資格・スキルなどを取る
中卒という肩書がネックになっているのであれば、高校卒業認定資格を取得するのもいいかもしれません。
高校卒業認定資格とは高卒扱いになるわけではありませんが、高校卒業と同程度の学力があることを証明できる国家資格です。
これがあれば、「高卒以上、もしくは高校卒業と同程度の学力を持つ者」を条件としている求人に応募できるため、一気に就職の幅が広がります。
また、この資格は公務員を目指す方にも必須となり、「中卒であることで負い目を感じている」「就職するまでに時間がある」「特にやりたいことが見つからない」中卒の方は取っておいて決して損のない資格です。
中卒でも取れる資格20選!本当におすすめできる資格を徹底解説
③求人サイト・エージェントを利用する
やはり初めての就職活動では、求人サイトやエージェントを利用するのが一番。
特にそもそもの情報収集が難しいとされる中卒だと、企業選びやスケジュール管理、面接や書類対策など大変に!
だからこそ、日々さまざまな業種や職種を掲載している求人サイトや、中卒向けに色々な求人を提案してくれるエージェントは強い味方になってくれます。
さらに、基本的な履歴書の書き方や面接対策、企業との給与や待遇の交渉などもサポートしてくれるのでオススメ!
エージェントとの相談によって、企業が感じる中卒へのネガティブイメージが払しょくされるような長所やアピールポイントが見えてくるかもしれません。
「自分にはどんな仕事が向いているの?」「中卒でもできる仕事ってあるの?」「自己アピールの仕方が分からない!」方は是非、求人サイト・エージェントなどを駆使するようにしましょう。
転職サイト・転職エージェント比較ランキング!おすすめの転職サービスについて徹底解説
中卒から取得するならこの資格!
中卒からでも就職は可能ですが、やはり高卒・大卒に比べると、選べる求人数が少なかったり、企業側からの先入観を受けることからやはり不利になりがち…。
そんな中、中卒が持っておいたほうが良い資格についていくつかご紹介します。
例えば、中卒というところがネックとなっているのなら、高卒認定試験を受けるのがいいでしょう。
この資格を取得するメリットとしては、高卒と同様の知識や学力があることを証明できるだけではありません。
中卒の多くが受けやすい、「勉強に対して意欲がない=何事にもやる気がない」の誤解を払しょくできることも!
また、「宅地建物取引士」「簿記」「登録販売者」を将来的に撮りたいと考えている方にとっても、そもそも資格取得条件に高校卒業が必須となっているところもあるので、取っておいて損はないでしょう。
中卒におすすめの転職サイト・転職エージェント
最後に、中卒の方向けの転職サイト・転職エージェントを紹介します。
具体的におすすめの転職サイト・転職エージェントは以下の通りです。
- ハタラクティブ
- マイナビエージェント
- doda
これらについてそれぞれ解説します。
中卒におすすめの転職エージェント8選!ニートやフリーターにもおすすめ
dodaエージェント
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaエージェントの特徴
- 取り扱い求人数が桁違い
- エンジニア・技術職・営業の求人が多い
- 面接対策などのエージェントサービスも手厚い
- 年収査定やレジュメビルダーなど転職準備のコンテンツが充実
- 転職フェアなども豊富
dodaは、自分で求人を探すこともキャリアアドバイザーに紹介してもらうこともできる転職サービスです。
求人量が非常に多いので、希望する求人を見つけられる可能性も高いですね。
特にエンジニア・技術職・営業の求人が多いので、中卒の方でも転職しやすい業界がそろっています!
もちろん履歴書の添削や面接対策などのエージェントサービスも手厚いので、初めての転職でも安心して利用できます。
全国対応の転職サイトなので、ぜひdodaの利用も検討してみてくださいね。
ハタラクティブ
ハタラクティブの特徴
- 経歴に自信がなくても転職成功できる
- アドバイザーのサポートが手厚い
- LINEでのカウンセリングが可能
大阪・愛知・福岡
ハタラクティブは、中卒・フリーター・ニートや社会人経験の浅い20代向けの転職サイトです。
中卒の方もしっかりと転職サポートを受けられる転職サイトなので、とてもおすすめ!
はじめての転職だとしても、キャリアアドバイザーが手厚いサポートをしてくれるので安心して利用できます。
またラインでのカウンセリングが可能なので、気軽に利用できるのもポイントです!
自分の経歴やスキルに自信がないけど、正社員に転職したいと考えているならハタラクティブがおすすめですよ。
マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
- キャリアアドバイザーが丁寧にサポートしてくれる
- 非公開求人が多い
- サービスが充実している
- 20代など若者の転職に強い
マイナビエージェントは、20~30代の転職サポートをメインとしている転職エージェントです。
大手人材企業のマイナビが運営していることもあり、信頼度が高く安心して利用できますね。
また求人数も多く、非公開求人もあるので自分の希望する求人を見つけられる可能性も高いです!
非公開求人は一般公開されてしまうと応募が殺到してしまうといわれている求人なので、条件や待遇がかなりいいです!
ただし学歴重視の企業も多いため、応募の際は求人内容をしっかり確認してください。
担当のキャリアアドバイザーがしっかりと転職サポートをしてくれるので、ぜひマイナビエージェントを利用してみてくださいね。
まとめ~中卒からキャリアアップを目指すには「営業職」がオススメ!~
今回は、男女別に中卒からできる仕事についてご紹介してきました。
やはり傾向的に見ると、男性なら力仕事、女性ならサービス・接客業などに就く方が多いようです。
もし、将来的なキャリアアップを目指すのであれば、中でも「営業職」がオススメ。
なぜなら仕事内容から見ても、営業職は学歴による知識ではなく、個人のコミュニケーションスキルや体力、対応力などが重視されるためです。
さらに、営業職はすべての職種のベースとなるものなので、将来的に人事や総務などへのキャリアチェンジができるメリットも!
中卒から安定した仕事に就きたいのなら、資格やスキルなどを身に着けておくのも一つ。
自分に合った就職活動を目指しましょう!
- 第二新卒やフリーターの転職に特化
- 経歴や学歴に自信がなくても求人を紹介してもらえる
- キャリアアドバイザーのサポートが手厚い