土木や施工管理に携わる人が転職するには、どのようなお仕事がおすすめなのでしょうか?
建築業界のお仕事は専門性が高く、今までの経験が他のお仕事に活かせるかどうか不安な人もいることでしょう。
また思い切って建築業界を離れ、未経験のお仕事に転職したい人もいますよね。
この記事では、土木や施工管理技士が転職する上でおすすめの転職先10選をそれぞれのお仕事内容とあわせて紹介します。
記事の終わりには転職に役立つ転職サイト・転職エージェントも紹介します。
ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
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土木や施工管理技士からのおすすめの転職先13選
さっそく、土木や施工管理から転職する上でおすすめのお仕事を見ていきましょう。
土木・施工管理、どちらも建築業界のお仕事ですが、後ほど詳しく解説するように身につくスキルは汎用性が高いものばかりです。
それらを活かせば建築業界や不動産業界はもちろん、畑違いのお仕事も狙えますよ!
以下に挙げた13項目のお仕事を見てください。
土木や施工管理技士からのおすすめの転職先13選
- 技術系公務員
- 不動産ディベロッパー
- 不動産管理
- UR機構(独立行政法人都市再生機構)
- 設備メンテナンス
- 発注者支援業務
- 建築営業
- トラックドライバー
- 設計職
- 鉄道業界
- 製造業
- プログラマー・SE
- 介護施設職員
①技術系公務員
これまで現場で培った技術や経験を活かせば、公務員への転職も狙えます。
技術職として公務員に転職すれば、激務になりがちな土木や施工管理と比べると大きくワークライフバランスが改善されます。
土日祝日がお休みなうえ、景気に左右されにくいお仕事なので生涯にわたって安定的な収入も得られるのです。
さらに福利厚生が充実していたり賞与が安定して支給されたりと、非常に働きやすい環境といえます。
もちろん技術職ではなく一般職としての転職も狙えますが、転職後の活躍や土木・施工管理などのお仕事との親和性を考えると、技術職への転職がおすすめです。
採用面接の際にも、前職の経験や得られたスキルをアピールしやすいので内定獲得率アップにもつながります。
ただし、技術系公務員になるには公務員試験に合格しなけれないけません。
お仕事のかたわらに試験勉強をするのは容易ではないので、余裕を持った学習計画を立ててください。
また募集要項は各自治体によって異なるので、見落しのないように気をつけましょう。
公務員への転職には、こちらの記事も参考になります。
チェックしてみましょう!
②不動産ディベロッパー
不動産業界のお仕事は、販売や管理、仲介などさまざまな領域があります。
不動産ディベロッパーはそれらのなかでも主に「企画・開発」の領域に携わるお仕事です。
ゼネコンと混同されがちですが、ゼネコンが建築に関わる全ての工程に総合的に携わるのに対し、ディベロッパーは不動産の開発に携わります。
ディベロッパーが企画・開発したものをゼネコンが工事をおこなうという関係性です。
激務と言われることが多いゼネコンと比較するとワークライフバランスを整えやすく、建築に関する知識も活かしやすいといえます。
また、土木作業や施工管理よりも年収が上がるケースも多いです。
「現場作業からは解放されたいけど、建築や不動産には携わりたい!」という人は選択肢に入れてみましょう。
③不動産管理
土木工事も施工管理も、非常に体力を消耗するお仕事です。
なかには体の影響で、現場でのお仕事から離れざるを得なくなった人もいることでしょう。
そんな人におすすめなお仕事の一つが、不動産管理です。
不動産管理会社は物件情報を掲載して入居者を募集したり、物件に興味をもった人と内見して回ったりと、不動産経営の多くの領域を担当します。
大家さんに代わって建物を管理をするので大家さんにとって良きパートナーとも言えるだけでなく、入居者と大家さんとの橋渡し役としても欠かせないお仕事です。
主にデスクワークが中心なので、体を激しく酷使することもありません。
また、営業にも携わります。
現場で培ったコミュニケーション能力を活かせば、良い営業成績が期待できますよ!
④UR機構(独立行政法人都市再生機構)
UR機構とは、大都市や地方都市の賃貸住宅の供給や市街地の開発、UR賃貸住宅の提供などを行う機関です。
国土交通省が所管する機関のため、休日がとりやすかったり長時間の残業が少なかったりと、ワークライフバランスを整えやすい職場です。
都市開発をおこなう機関なので、土木や施工管理の知識を活かしやすいと言えます。
また、URが携わる事業には防災公園や公共施設の整備も含まれます。
土木業の経験がある人であれば、採用も有利になりますよ!
注意したいのは、勤務地が全国に及ぶ点です。
3年前後で異動を命じられるケースが多いので、長期の出張や転勤を避けたい人は気をつけてください。
⑤設備メンテナンス
ガスや水道、電気などのライフラインや高速道路・鉄道などのメンテナンスなどをおこなう会社も、良い転職先といえます。
土木業や施工管理の現場で養った注意力や安全意識を発揮しやすく、社会の生活を支えているというやりがいも大きいです。
特に注目したいのは、福利厚生が充実している点です。
社宅や寮を提供している企業も多く給料も安定しているので、働きやすい環境を望んで転職する場合は候補に入れてみましょう。
ただし、社会に不可欠な設備のメンテナンスに携わる関係上、不具合が起きた場合には急なお仕事が発生するケースもあります。
⑥発注者支援業務
「発注者支援業務」とは、国や自治体が発注する公共工事の補佐をおこなうお仕事です。
つまりこの場合の発注者とは国や自治体を指します。
公共工事に関わる業務は、もともとは技術系公務員のお仕事でした。
しかし、業務量が多いことや雇用促進の目的で新たに作られたのが発注者支援業務です。
資料の作成や現場調査などさまざまな業務をおこないますが、いずれも土木や施工管理の知識・経験が発揮できます。
公務員のサポートをするお仕事なので、休日や勤務時間も公務員とほぼ変わらないため、ワークライフバランスの改善にもおすすめです。
➆建築営業
コミュニケーション能力に自信がある人には、建築営業がおすすめです。
建築営業には大きく分けて民間を相手にする場合と、公官庁や自治体を相手にする場合の2つの種類があります。
民間相手の建築営業の場合、土地の所有者に対して投資用マンションや商業施設などの建設を提案します。
扱う商材が高額であることから、一般的な営業と比べると契約成立の難易度が高いですがその分インセンティブも多いので、営業手腕を活かしてバリバリ活躍したい人におすす。
公官庁や自治体を相手にする場合は、主に施工権を獲得するための入札に携わります。
いつ・どこで・どのような入札が行われるのかを敏感に察知し、工事の内容を十分に調べたうえで自社が施工を担当できる案件かどうかを精査します。
民間相手の建築営業と比べると営業力は求められない一方、高い情報処理能力や情報収集能力が必要です。
激務になりやすいのでプライベートを充実させるのは大変ですが、実力主義や成果主義を重んじる人は候補に入れてみましょう。
建築営業についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味を持った人はぜひチェックしてみてください!
⑧トラックドライバー
人間関係につかれて転職を考えている土木業・施工管理技士は、トラックドライバーも良い選択です。
トラックドライバーは長時間1人で仕事をします。
コミュニケーションをとる機会が少ないので、黙々と仕事をしたい人にはピッタリです。
工事現場で様々な重機の扱いに慣れていれば、スムーズな免許の取得も期待できます。
一方で、迅速に荷物を届けるためには道順や時間配分などをまえもって十分に考慮しなければいけません。
土木工事や施工管理の現場で培った計画立案能力の発揮が狙えますね!
また、何よりも大事なのが安全に対する意識です。
配送中に事故を起こせば、自分自身はもちろん無関係の人まで巻き込みかねません。
ここでも、工事現場で養った高い安全意識がダイレクトに活かせます。
高収入も狙えるので、候補に入れてみましょう。
⑨設計職
図面を読むことに慣れていれば、設計職への転職もおすすめです。
部品や自動車、工業製品など設計の幅は広いですが、住宅設計であればこれまで得た経験や知識をより活かせます。
座り仕事なので体を激しく酷使することもないため、体力的な面で転職を余儀なくされた土木工事士や施工管理技士にもおすすめです。
複雑な図面を的確に読み取るのは非常に高度な技術です。
普段当たり前のように図面に触れていると、こうした能力が当たり前のように感じてしまいますが、誰もができることではありません。
未経験者の採用をおこなっている設計事務所もありますが、図面を読み取る能力が初めから備わっている人の方が、当然大きなアドバンテージがあります。
意識していなかった能力を再発見すれば、転職先選びの幅も広がりますよ!
⑩鉄道業界
一口に鉄道業界といっても、「事務職」や「広報」などさまざまな職種があります。
土木工事士や施工管理技士におすすめなのは「技術職」です。
鉄道整備に関わる工事や電気系統のメンテナンスなどを行うお仕事なので、これまでのキャリアとの親和性も高いです。
通勤や移動など、電車は私たちの生活に欠かせません。
社会に不可欠なお仕事なので、やりがいも得られます。
鉄道が好きな人には特におススメです。
⑪製造業
図面を読み取る能力や工期に間に合わせるためのマネジメント能力が活かせるお仕事として、製造業もおすすめです。
土木工事や施工管理と同じく、製造業も図面が欠かせません。
図面の読み取りに慣れていれば、即戦力としての活躍が期待できますよ。
先ほども触れた通り、普段は意識することが少ない図面を読み取る能力は、転職にあたって大きなアドバンテージなのです。
また土木業に工期があるように、製造業にも納期があります。
これまでの現場で計画通りに仕事を進めることに慣れているので、納期に対する抵抗も少ないです。
また、手仕上げ作業や品質管理などのお仕事であれば体力を激しく消耗することもありません。
⑫プログラマー・SE
20代や30代前半などの若い人であれば、プログラマーやSE(システムエンジニア)といったIT系のお仕事も狙いめです。
現在建築業界は深刻な人手不足に悩まされていますが、実はIT人材も人材の不足が懸念されています。
経済産業省がまとめた調査によると、状況が改善されなければ日本のIT人材は2030年には最大で79万人も不足すると試算されているのです。
こうした背景から、未経験でも応募できる求人がたくさんあります。
興味のある人はぜひチェックしてみましょう。
ただし、未経験者でシステムエンジニアやSEに転職する上では「年齢」が大きなキーポイントになります。
加齢による体力の衰えから転職する場合には、応募条件をクリアできないケースも多いので、若年層以外は挑戦が難しい点に気をつけてください。
気になる人は、こちらの記事も参考にしてみましょう!
⑬介護施設職員
工事現場で鍛えた体力が歓迎されるのが、介護施設の職員です。
介護業界も人手不足が深刻な業界のため、無資格者や未経験者でも応募できる求人が多くあります。
介護は体力を使うお仕事なので、現場で養った体力をアピールすれば転職は比較的容易です。
また、コミュニケーション能力も重要なスキルといえます。
介護は単に食事や排せつの補助をするだけではありません。
利用者との会話やレクリエーションも大切なお仕事なのです。
工事現場で培ったコミュニケーション能力も十分に活かせますよ!
利用者やその家族から感謝されるお仕事でもあるので、やりがいも大きいです。
ただし、資格がないうちは高年収は狙えません。
関連資格の取得などに挑戦しながら、収入のアップを狙いましょう。
さらに夜勤がつきもののお仕事なので、生活リズムの変化に重要に対応することが求められます。
こちらの記事では、30代の人が介護業界へ転職する上で役立つ情報を解説しています。
参考にしてみましょう。
転職先でも活かせる土木や施工管理技士のスキル6選
土木や施工管理技士の現場で培ったスキルは、他のお仕事では活かしにくいと考える人もいます。
しかし実際には、業種や職種を越えて役立つスキルがたくさん身につくお仕事なのです。
こうしたスキルは、普段仕事をしていると当たり前に感じてしまい気付かないこともあります。
せっかくの優れたスキルを埋もれさせてしまうのはもったいないですよね。
ここでは、転職先でも活かせる土木や施工管理技士のスキルを6つ厳選して解説します。
下に挙げた6つのスキルを見てください。
転職先でも活かせる土木や施工管理技士のスキル6選
- 責任感
- マネジメント能力
- コミュニケーション能力
- 統率力
- チームワーク力
- コスト管理能力
上から解説していきます。
①責任感
土木や施工管理技士のお仕事は、強い責任感が無くては務まりません。
ダムや橋、道路に空港など私たちの生活に欠かせない工事をおこなうには、世の中や社会の役に立っているという自負と、利用する人の安全を考える必要があるのです。
施工管理技士にも同様のことがいえます。
工期に間に合わせるためにはダラダラとした仕事はできません。
責任感を持って工事をマネジメントしなければ、会社からはもちろん現場で働く職人たちからの信頼も得られないのです。
さらに、現場で働く人たちの安全に配慮するのも重要なお仕事です。
建築現場のお仕事ではときに死者が出るほどの事故も発生します。
迅速かつ安全に工事を完結させるうえでは、施工管理技士には大きな責任があるのです。
こうして培った責任感は、建築業界にとどまらずあらゆる業種・業界で歓迎されます。
自分の仕事に責任を持つことは、社会人としての基本です。
転職の際には強い責任感を積極的にアピールしてください!
②マネジメント能力
土木工事も施工管理も、マネジメント能力が欠かせません。
限られた工期内で作業を完結させるには、作業計画や進捗状況を適切に管理しなければいけないのです。
マネジメント能力が要求される点は、あらゆる業界に共通しています。
たとえば販売職であれば在庫や売上の管理が不可欠です。
また、営業職であれば顧客管理や営業リストの管理にマネジメント能力が要求されます。
土木工事や施工管理のお仕事に長く携わっていると、自分が高いマネジメント能力を発揮していることに気付かないケースがありますが、いままで工事を問題なく完了させてきたのはまさにマネジメント能力のたまものと言えるのです。
さまざまな転職先で歓迎されるスキルなので、ぜひ一度じっくり振り返ってみましょう!
③コミュニケーション能力
さまざまな業界で発揮できるスキルの一つに、コミュニケーション能力があります。
土木作業員や施工管理技士が連携を取るには、コミュニケーション能力が必須です。
短い工期内で作業を完結させるために、常に緊密に連絡を取り合うことで初めて工事が計画通りに進みます。
他のお仕事でも、コミュニケーション能力は重要です。
打ち合わせやミーティングの場では、高いコミュニケーション能力が役に立ちます。
先ほど解説したトラックドライバーのように、たとえ1人でいる時間が長いお仕事でも必ずコミュニケーションをとる機会が必ずあります。
配送先の確認や無事荷物を届けた際には、会社の人と確認作業をおこなうのです。
営業職やサービス職に転職する場合には特に重要です。
契約締結や売上アップを目指すには、クライアントや来店したお客様と気持ちの良いやり取りをしなければいけません。
どんな業界にも通用するスキルとして、意識してアピールしてくださいね!
④統率力
転職後のキャリアアップを目指す人にとって強力な武器になるのが、統率力です。
土木作業員のリーダーや施工管理技士にとって、統率力は欠かせないスキルといえます。
現場で働く人たちに指示を出すには、彼らが納得できるだけの適切な内容でなければいけません。
それだけでなく、人格的な部分も大きく影響します。
普段から傲慢だったり無理な命令をする人の指示には、誰も従ってくれないのです。
多少無理な指示であっても、普段から慕われていたり人望があったりする場合には、現場の人間も努力を惜しみません。
転職先で長く働けば、いずれ部下を持つ可能性も高いですよね。
そんなときこそ、土木や施工管理の現場で身につけた統率力が役に立ちます。
建築現場には年齢や性別、強みなどがバラバラの作業員が集まります。
なかには個性の強い職人もいるため、彼らをまとめ上げているうちに高い統率力が身についているケースが多いのです。
転職後に出世した際に、とても有効なスキルといえます。
⑤チームワーク力
会社は多くの社員や部署が一つになって成り立っています。
働く人が別々の方向を向いていると、会社として成立しないのです。
土木にも同じことが言えます。
重機担当、交通誘導担当など、土木工事の現場ではさまざまな作業がありますが、いずれも目指すゴールは同じですよね。
現場で作業をする全員がワンチームで頑張るからこそ、安全・迅速なお仕事が可能なのです。
このようにして養ったチームワーク力は、建築現場以外のお仕事でも役立ちます。
たとえば転職先でプロジェクトチームの一員に抜擢されたときには、一つの目標に向かって頑張れますよ!
⑥コスト管理能力
土木工事をおこなう上で重要なのは、工期に間に合わせることだけではありません。
工事にかかる費用をなるべく抑えたり把握したりするのも大切です。
とくに施工管理技士として働く人は高いコスト意識が欠かせません。
コストを重要視するのは、他のお仕事でも同じです。
どんなに素晴らしいアイデアでも、採算を度外視しては意味がありません。
業績や売り上げをアップさせるには、コストをしっかり把握・管理する能力が不可欠なのです。
特に先ほど土木や施工管理からのおすすめの転職先として挙げた「発注者支援業務」では、現場で培ったコスト管理能力が活かせます。
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土木や施工管理から転職する際に多い理由5選
土木や施工管理から転職した人は、どのような理由から転職を決意したのでしょうか?
ここでは特に多い理由を5つ挙げ、それぞれ解説していきます。
以下の5つを見てみましょう。
土木や施工管理から転職する際に多い理由5選
- 休日が少ない
- お仕事に危険が伴う
- 仕事量と給料が見合わない
- 体力的に厳しい
- 人間関係が面倒
自分のケースとも照らし合わせながら確認してください。
①休日が少ない
休日の少なさを理由に転職する人は多いです。
建築業界では深刻な人手不足が影響し、満足に休みが取れないケースがあります。
また、悪天候などで作業ができなかった日を補うために、本来の休日を返上する場合も多いのです。
まとまったお休みが取れないためにプライベートを充実させられず、土木業に嫌気がさす人もすくなくありません。
②お仕事に危険が伴う
土木工事の現場は、ときに死者がでるほどの危険がつきものです。
また、命を落とすまではいかなくとも体に重い障害が残るケースもすくなくありません。
万が一事故が発生すれば作業にも大きく影響するだけでなく、会社のイメージダウンにもつながります。
身の安全を確保しつつ作業を迅速に進めるのは、非常に神経を使います。
緊張の糸を常に張り続けなくてはいけないので、精神的な疲労も大きいです。
こうしたことに疲れて転職を決意する土木工事士は珍しくありません。
③仕事量と給料が見合わない
土木工事や施工管理は肉体的にも精神的にも消耗するお仕事と言えます。
特に施工管理の労働条件は、ほとんどの場合みなし残業や固定残業代です。
つまり、残業時間が長引くほど単価は低くなるのです。
また、現場を管理する者として現場で作業している人よりも早く帰りづらいというのも、長時間労働に繋がる大きな要因と言えます。
また、土木工事士の給料には日当制が採用されています。
体調不良や悪天候などで作業ができない日の給料は、当然支払われません。
肉体的・精神的に消耗が激しいお仕事のわりに、高年収が狙いにくいのも、土木工事士や施工管理士に多い転職理由です。
④体力的に厳しい
工事現場のお仕事は、とにかく体力を使います。
重い資材を運んだりスコップを振るったりと、強靭な体力・筋力が求められるのです。
体力に自信のある人でも、年齢を重ねるごとに身体機能の衰えが見え始め、結果的に転職せざるを得ないケースもあります。
こうした場合、無理して仕事を続けてカラダを壊してしまう前に、早めの転職をおすすめします。
一度体を壊してしまえば、土木工事はおろか他のお仕事への転職さえも難しくなる恐れがあるのです。
⑤人間関係が面倒
先ほども触れた通り、土木業や施工管理はチームワーク力が重要です。
とはいえ、良好な人間関係を築くのが苦手な人もいます。
建築現場には体育会系な人たちが集まる傾向が強く、熱量の大きな雰囲気に適応できない人もいるのです。
特に仕事終わりの飲み会は、お酒が苦手な人にとって苦痛です。
かといって欠席ばかりしていると、「付き合いが悪いやつ」というレッテルを貼られかねません。
チームワークが大切なお仕事とはいえ、人間関係の維持にストレスを感じてしまう人は転職をおすすめします。
土木や施工管理から転職するメリット3選
続いては、土木業や施工管理から転職するメリットを見ていきましょう。
土木や施工管理から転職するメリット3選
- 労働環境が改善される
- プライベートを確保しやすくなる
- 遠距離出張が減る
どれも魅力的なものばかりですね!
順番に見ていきましょう!
①労働環境が改善される
土木業や施工管理の労働環境は、つらいものになりがちです。
建築現場には危険がいっぱいで、気を抜くと大怪我や死亡事故にも繋がります。
さらに粉塵による健康への被害も心配です。
また人間関係の構築や維持、改善もラクではありません。
思い切って転職してしまえば、労働環境の改善が狙えます。
②プライベートを確保しやすくなる
建築現場のお仕事はまとまった休日がとれなかったり、早朝出勤があったりするケースも多いです。
特に施工管理のお仕事には残業がつきもので、仕事とプライベートのオンオフがつけにくいと言えます。
自然と家族と過ごす大切な時間も減り、ストレスがたまりやすいのです。
さらに悩ましいのが、建築現場のお仕事に多い「日当制」です。
週休2日がしっかりと確保されると、お休みは増えるもののその分収入が減ります。
月給制の職場に転職すれば、そうした悩みからも解放されます。
先ほど紹介した転職先のなかには、プライベートの時間を確保できるお仕事もたくさんあります。
自分の時間を大切にしたい人は、しっかりお休みを確保できる職場に転職しましょう。
③遠距離出張が減る
土木業は、遠方の現場でお仕事をする機会も少なくありません。
施工管理も同様で、案件によっては遠方への出張もあり得るのです。
工事完了には数か月、あるいは年単位の時間がかかるケースも珍しくありません。
慣れない土地への長期出張はストレスがたまるものです。
気の合う友人や大切な家族とも会えなくなるので、心細い思いをする日もあることでしょう。
出張や転勤の心配がない職場に転職すれば、慣れ親しんだ土地で仕事ができます。
土木工事士や施工管理技士がホワイトな職場に転職するには?
この記事を読んでいる人のなかには、「職場が変わっても土木や施工管理を続けたい!」という人もいることでしょう。
土木業や施工管理はつらい部分もある一方、やりがいや達成感も大きいお仕事です。
好きなお仕事を職場環境のせいであきらめるのはイヤですよね。
ここでは、土木工事士や施工管理技士がホワイトな職場へ転職するためのポイントを4つ解説します。
土木工事士や施工管理技士がホワイトな職場に転職するには?
- 口コミサイトでリアルな情報を集める
- 有価証券報告書をチェックする
- 就職四季報に目を通す
- 実際に現場に足を運ぶ
ホワイトな職場探しの参考にしてください。
①口コミサイトでリアルな情報を集める
求人広告の情報だけを鵜呑みにして応募し、入社後に公開する人は少なくありません。
求人広告は良い点ばかりが強調され、悪い点は記載されていないケースがほとんどです。
インターネット上には、以前実際に働いていた社員が企業についての情報を投稿する口コミサイトがたくさんあります。
気になる求人広告をみつけたら、応募の前にこうしたサイトでリアルな情報を集めましょう。
また、厚生労働省は法令違反が疑われる起業をサイト上にリストアップしています。
参考:厚生労働省労働基準局監督課 労働基準関係法令違反に係る公表事案(令和3年6月1日~令和4年5月31日公表分)
これらのページを活用して、求人広告に記載されていないリアルな情報をチェックしてください。
②有価証券報告書をチェックする
ホワイト企業かどうかを判断する大きなカギが、「離職率」です。
離職率が低ければ低いほど、働きやすい環境が整っていると判断できます。
離職率を調べる上で便利なのが、有価証券報告書です。
従業員数や勤続年数などさまざまなデータが記載されているので、離職率の推測に役立ちますよ。
とくに多くの従業員数を抱えている割には、平均勤続年数が短い企業は要注意です。
金融庁が運営するWEBページから閲覧が可能なので、ぜひチェックしてみてください。
ただし、情報が掲載されているのは上場企業のみなので注意しましょう。
③就職四季報に目を通す
新卒者向けの情報誌「就職四季報」も、転職先の離職率を調べる上で重要なアイテムです。
離職率が記載されているので、転職先がホワイト企業か否かを判断する絶好のアイテムといえます。
他にも平均有給取得日数や平均年収も記載されているので、転職先の情報集めにもってこいです。
④実際に現場に足を運ぶ
転職先の候補がきまったら、夜に事務所に足を運んでみましょう。
もし夜中にもかかわらず電気がついていれば、長時間の残業が常態化している恐れがあります。
また、その会社が施工に携わっている建築現場もチェックしましょう。
本来建築現場のお仕事は、安全の観点から日没後の作業はおこなわないことが多いです。
もし夜間にも作業をおこなっていれば、転職後も同じように長時間労働をする恐れがあります。
土木や施工管理からの転職を成功させる秘訣3選
つづいて、土木業や施工管理からの転職を成功させる秘訣について解説します。
転職先の候補が幅広いとはいえ、何も考えずに転職活動を進めるのは危険です。
ここで解説する内容をしっかり押さえて、転職活動に役立ててください。
以下に挙げる3つの要素を見てみましょう。
土木や施工管理からの転職を成功させる秘訣3選
- 転職の目的を明確にする
- 働きながら転職先を探す
- 転職サイトや転職エージェントを利用する
それぞれ念頭に置いて、転職活動を進めてください。
①転職の目的を明確にする
転職活動の第一歩として、「何のために転職するのか」という点を明確にしてください。
目的のない転職ほど危険なものはありません。
目的がなければ、何を指標に転職先を探せばよいのかわからないからです。
たとえば残業に嫌気がさしたのであれば、残業が少なめのお仕事を探せます。
体力仕事に疲れてしまったのなら、事務職や座り仕事のお仕事を探せますよね。
このように、転職の目的は転職先に望む要素と直結するのです。
見切り発車で転職活動を進めないように、しっかり考えましょう。
②働きながら転職先を探す
転職活動は、在職中に進めるのが大前提です。
集中する目的で退職してから転職活動を始める人がいますが、この方法はリスクが大きすぎます。
転職活動が当初の予定通りに進む保証はどこにもありません。
もし内定獲得が難航した場合、それだけ大きな空白期間を作ってしまいます。
空白期間は長ければ長いほど面接官から不信感を抱かれやすく、転職がどんどん困難になるのです。
また、収入がないのも大きなデメリットです。
収入が無いことに焦りを感じ、当初の理想とは程遠い職場に転職してしまっては意味がありませんよね。
転職活動はどっしりと腰を据えた取り組みが大切です。
退職の意向を伝えるのは、無事内定を獲得した後にしましょう。
③転職サイトや転職エージェントを利用する
上では、転職活動を在職中に進めることの大切さを解説しました。
そうはいっても、多忙を極める土木工事士や施工管理技士がスキマ時間を使って転職活動に励むのは難しいですよね。
そこで頼りになるのが、転職サイトや転職エージェントです。
スカウトサービスのある転職サイトを利用すれば、企業から直接オファーが来るのを待てばよいので時間の節約につながります。
転職エージェントを活用すれば、自分が仕事をしている間にもプロのエージェントが代わりに求人を探してくれるのです。
時間や体力の節約にも役立ち、転職活動の効率も大幅に上がります。
土木工事士や施工管理技士が転職をする際には、転職サイトや転職エージェントを活用してください。
土木・施工管理技士におすすめの転職サイト・転職エージェント4選
上でも触れた通り、転職サイトや転職エージェントの活用は重要です。
ここでは土木工事士や施工管理が活用すべき転職サイト・転職エージェントを3つ厳選して紹介します。
以下に挙げる3つを見てください。
土木・施工管理技士におすすめの転職サイト・転職エージェント4選
- GATEN職
- 建職バンク
- マイナビエージェント
これらをより活用するには、複数併用がおすすめです。
無理のない範囲で同時に活用しましょう。
転職サイトや転職エージェントの利用が初めての場合、こちらの記事も参照してください。
GATEN職
- GATEN職の特徴現場系のお仕事全般の求人を掲載している
- 建築業界の求人だけで1,000件以上掲載されている
- 正社員からアルバイトまで様々な雇用形態の求人を見つけられる
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最初に紹介するのが「GATEN職」です。
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土木・施工管理に関する質問4選
最後に、土木工事士や施工管理のお仕事に関する質問にQ&A形式で回答していきます。
転職活動に役立ててくださいね!
土木・施工管理に関する質問4選
- 土木業の将来性は?
- 建築業界は離職率が高いって本当?
- 土木業に入ったばかりでも転職できる?
- 同じ職場で仕事を続けるメリットはある?
それぞれ見ていきましょう。
①土木業の将来性は?
A.今後も堅実な成長が見込まれます。
土木業の多くは公共事業です。
ダム建設や防災工事など私たちの生活に欠かせないお仕事が多いので、景気の影響を受けにくいと言えます。
近年は新型コロナウイルスの影響で、一時は土木業の受注数減少や工事中止などが発生したものの、緊急事態宣言解除にともなって多くの工事が再開されています。
また、大阪万博やリニア中央新幹線計画、国土強靭化計画などの大きなプロジェクトもあるため、土木業の将来性は安定していると言えます。
②建築業界は離職率が高いって本当?
A.高卒者は高めですが、大卒者は低めです。
厚生労働省が発表した「建設労働者を取り巻く状況について」では、平成23年に卒業した高卒者の離職率は48.5%、同年の大卒者は29.2%となっています(就職3年後の離職率)。
同年の全産業の離職率は、高卒者と大卒者でそれぞれ39.6%、32.4%でした。
③土木業に入ったばかりでも転職できる?
A.できます。
たとえ入社したばかりでも、転職は可能です。
むしろ転職市場は若い人材が好まれるので、無理して仕事を続けながら年齢を重ねるよりも、若いうちに転職を狙った方が有利なケースがあります。
特に、記事の中でも紹介したシステムエンジニアやSEといったお仕事に挑戦する場合、若さは大きなアドバンテージになります。
ただし、ほとんどの職場は「退職の意向は退職日の〇ヵ月前までに伝えること」と就業規則に明記してあるので、事前に確認してください。
なかなか退職が切り出せない人は「退職代行」を利用するのも1つの手です。
こちらの記事で退職代行について詳しく解説しているので、興味のある人は読んでみましょう!
④同じ職場で仕事を続けるメリットはある?
A.あります。
建築会社には年功序列を重んじている職場が少なくありません。
年功序列制が崩壊しつつある現在、長く務めることでキャリアアップが狙えるのは大きなメリットといえます。
また、同じメンバーで長く仕事を続ければ結束力や連帯力が高まり、仕事が円滑になりやすいです。
もちろん自分自身のスキルアップにも繋がります。
労働環境が改善される見込みかある場合、現在の職場にとどまるのも一つの選択です。
まとめ~土木や施工管理からの転職先は幅広い~
この記事では、土木や施工管理からの転職先におすすめのお仕事を13パターン挙げ、それぞれのお仕事内容を解説しました。
土木や施工管理のお仕事で得られるスキルは、さまざまな職場で応用できるものばかりです。
これらのスキルを効果的にアピールすれば、異業種や異業界への転職も十分狙えますよ!
また、転職を成功させるには転職理由の明確化や、転職サイト・転職エージェントの活用など押さえるべきポイントもあります。
記事で解説した内容を参考に、ぜひ土木業や施工管理からの転職を成功させてください!