結論からお伝えすると、ビルメンは未経験で転職しやすい職種です。

30代・40代・50代以上の未経験者を歓迎している求人も、他の業界・職種より見つけやすいという特色があります。

株式会社矢野経済研究所の調査によると、国内のビル管理市場規模は右肩上がりで推移しており、ニーズも高い仕事です。

今回は、ビルメン未経験者に向けて、未経験でビルメンに転職する場合に知っておきたいことを解説します。

未経験でビルメンに転職するコツや、未経験でビルメンに転職した場合の給料相場などをまとめました。

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ビルメンは未経験・無資格で転職しやすい

ビルメンは年齢問わず、未経験・無資格で転職しやすい仕事です。

30代・40代からでも、充分に未経験でチャレンジできます。

また50代～60代のミドル・シニアの未経験者を歓迎している会社も多いです。

doda・リクナビNEXTなどの大手転職サイトや、シニア向けの転職サイトでも、未経験者を歓迎しているビルメン会社はたくさん見つかります。

職歴や年齢に対して、ビルメン業界は寛容な傾向です。

単純作業が多く体への負担が少ない

なぜビルメンは未経験で転職しやすいのかというと、ルーティンワークが多いからです。

納期やノルマがなく、成果を求められにくい仕事です。

またビルメンは肉体労働ではないため、体への負担が少ないです。

中高年になっても活躍できるため、50代や60代の未経験者向け求人が多く見られます。

未経験・無資格でビルメンに転職する場合の給料相場

未経験・無資格でビルメンに転職する場合、給料はどのくらいもらえるのでしょうか。

給料のおおそよの相場をまとめました。

ビルメン未経験者の給料は高くない

「ビルメンは給料が安い」とよく言われます。

確かに未経験でビルメンに転職する場合の給料は、高いとは言い難いです。

しかしビルメンは、夜勤手当や資格手当で稼ぐことができます。

それでも800万円～1,000万円クラスの高い年収を目指すのは難しい職業ですが、「平均程度の給料で満足」という人には合っているでしょう。

ビルメンの給料の詳細は、こちらの記事で解説しています。

ビルメンに未経験で転職するコツ

ビルメンは未経験でも転職しやすい仕事だとお伝えしてきましたが、それでもやはり経験者や有資格者のほうが有利であることは確かです。

またどんな業界・職種でも、未経験の仕事への転職は、基本的に若ければ若いほど有利です。

20代の未経験者と30代の未経験者が同じ求人に応募した場合、企業側のニーズや判断にもよりますが、20代を優先的に採用したいと考える企業は多いでしょう。

30代や40代のビルメン未経験者でもスムーズに転職するには、以下のコツを押さえましょう。

資格を取得する

ビルメンは資格が重視されます。

未経験でビルメンに転職する場合、無資格でも問題ありません。

しかし先にビルメンテナンス業界で役立つ資格を取っておくと、まったく無資格の未経験者より、採用選考で優遇される可能性があります。

ビルメン4点セット

次の資格は、「ビルメン4点セット」として知られています。

ビルメン4点セットは、ビルメンの基本的な資格です。

とはいえ、未経験者が4つの資格すべてを取ってから転職するのは大変でしょう。

まずは「第二種電気工事士」と「危険物取扱者乙種4類」から取得を目指すのがおすすめです。

職業訓練校に通う

未経験・資格なしの人がビルメンに転職するなら、職業訓練校に通うのもいいでしょう。

職業訓練校のビル管理科では、ビルメン4点セットの取得を目指した指導が受けられます。

ビルメンの業務内容や業界の動向を学んでおく

インターネットや専門書籍を利用して、前もってビルメンに関する知識を多少身につけておきましょう。

「ビルメンは楽な仕事」という噂も存在しますが、実際の仕事内容は幅広く、最初は覚えることがかなり多いです。

また働き方も、日勤のみ・非正規雇用など、色々あります。

ビルメンについて転職前に知識を身につけておけば、「こんなはずではなかった」という後悔を減らせるでしょう。

またビルメン業界についてよく研究しておくと、採用選考でも有利に働きます。

アルバイトからチャレンジする

アルバイトを通じてビルメン関連の実務経験を積んでから転職する方法もあります。

実際の現場を体験すれば、ビルメンの仕事が自分に合っていそうかどうか、転職前に判断できます。

また、業界に対する理解が深まり、面接時にも具体的な話ができるでしょう。

ビルメンに興味を持った理由を考えておく

面接では高確率で「なぜビルメンの仕事に興味を持ったのか」と聞かれます。

前職での体験や、これまでの人生で感じたことと結びつけながら、きちんと回答できるように準備しておきましょう。

また、次の内容も明確に伝えられるように準備しておくべきです。

下記の記事では、「なぜビルメンの仕事に興味を持ったのか」を上手く伝えるコツについて解説しています。

転職サイト・エージェントを複数活用

ビルメンテナンス業界に強い転職サイトや転職エージェントを利用しましょう。

自分のペースで転職活動を進めたいなら「転職サイト」、ビルメン業界に詳しいプロから専門的なアドバイスを受けたいなら「転職エージェント」がおすすめです。

転職サイトも転職エージェントも、無料で利用できます。

ビルメンに未経験で転職するときの注意点

ビルメンに未経験で転職するときの注意点を知っておきましょう。

「ビルメンは楽」とは限らない

インターネットでは、「ビルメンは楽すぎる」「待機時間は自由に過ごせる」などの意見があります。

確かにビルメンは残業が少なく、売上等の成果を求められないところは、楽と言えるかもしれません。

しかし、ビルメンの仕事にはきつい面も存在します。

ビルメンを楽と感じるかどうかは、仕事に何を求めているかによるでしょう。

無資格・未経験だと転職先にこだわれない可能性がある

無資格・未経験で転職できるビルメン会社は多いですが、少しでも良い条件で働ける会社を希望するなら、資格はあったほうがいいです。

無資格・未経験だと、住んでいる地域や年齢によっては、転職先にこだわれない可能性があります。

無資格・未経験者が少しでもいい条件で働く方法は、次の2通りが考えられます。

ビルメン未経験者におすすめの転職サイト・転職エージェント4選

未経験からチャレンジできるビルメンの求人を探すなら、次の転職サイト・転職エージェントがおすすめです。

※2024年3月調査時点の求人数を掲載。
※ビルメン求人ジョブは公開求人数。

GATEN職

2024年3月調査時点では、全体で5,808件の求人が掲載されています。

正社員のビルメン求人や、アルバイトのビルメン求人など、さまざまな雇用形態の取り扱いがあるサイトです。

便利なアプリ版もあります。

体を動かす仕事全般に興味がある転職希望者とは、特に相性がいい転職サイトです。

doda

※2024年3月調査時点の公開求人数を掲載。

doda (デューダ) は、公開求人だけで240,023件も取り扱いがあります（2024年3月調査時点）。

日本最大級の転職サイトです。

未経験者を歓迎しているビルメンの転職先も豊富に見つかります。

幅広い選択肢を求める人におすすめです。

建職バンク

建職バンクは、ビルメン等の建設業界に特化した転職エージェントです。

2024年3月時点では、「ビルメンテナンス」で検索すると、866件の求人がヒットします。

建設業に精通したプロが、履歴書や職務経歴書の添削や、面接対策などの支援を、完全無料で提供してくれます。

「未経験でビルメンに転職したいけど、自信がない」という人におすすめです。

ビルメン転職ナビ

※2024年3月調査時点の求人数を掲載。

ビルメン転職ナビは、その名の通り、ビルメンに特化した転職サイトです。

日本全国に対応しており、「日勤のみ」「中高年歓迎」などの細かな条件を指定して、自分に合った求人を検索できます。

「ビルメンの仕事を探しやすい媒体がいい」という人は、ぜひ利用してみてください。

未経験でも自信をもってビルメン転職に挑戦しよう

以上の通り、ビルメンは未経験でも、熱意や学ぶ姿勢があれば中途採用選考で評価される場合が多いです。

30代や40代でも、自信を持って挑戦しましょう。

今回ご紹介したコツを参考に、ビルメンへの転職を成功させてください。