数ある建築業界のお仕事の中でも知名度の高いものの1つである「建築士」。
人手不足が叫ばれている建築業界ですが、建築士も需要や人気の高いお仕事で、令和3年の1級建築士の学科試験は約30,000人もの人が受験するほどポピュラーな資格です。
しかし、様々な理由から転職を考える建築士も少なくありません。
建築士が転職を考える理由の裏には、どのような事情があるのか気になるところですよね。
この記事では、建築士に多い転職理由について、実際に転職する際のポイントや注意点などもあわせて解説していきます。
ぜひ参考にしてください!
施工管理のお仕事はつらいと言われがちな理由25選&良いところ3選
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株式会社ノジマ住建
- 防水
防水工事◎月給30万円以上◎日祝休み
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- 職種
- 防水
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- 給与/報酬
- 月30万~
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- 勤務地
- 東京都
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株式会社ライズホーム
- 屋根
屋根板金工◎未経験者可◎要普通自動車免許◎日給16,000円~20,000円◎週休2日制◎即入居可寮完備◎技術と管理能力が身につけば高収入目指せます
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- 職種
- 屋根
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- 給与/報酬
- 経験者16,000円~20,000円
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- 勤務地
- 現場により変動(集合場所は川崎市麻生区高石にある倉庫です)
建築士に多い転職理由6選
数ある建築業界のお仕事の中でも、建築士は人気のあるお仕事の一つです。
そんな建築士の転職理由には、どのようなものがあるのでしょうか?
以下に挙げる6つの項目を見てください。
建築士に多い転職理由6選
- キャリアアップのため
- スキルアップのため
- 自分のペースで仕事をするため
- ニーズに合った仕事をするため
- 勤務時間が長い
- 給料への不満
建築士の転職理由に特に多いものが、主にこれらの理由です。
それぞれ確認していきましょう!
施工管理の転職理由に多いもの10選~転職先選びのポイントも解説します~
①キャリアアップのため
まず多いのが、キャリアアップという理由です。
建築士の待遇や携わる業務内容は、所属する企業によって大きく異なります。
たとえスキルが充実している建築士であっても、企業の規模によっては小規模な案件にしか携われなかったり、役職のポストに空きが無かったりして、当初描いていたキャリアプランを歩みにくいケースも多いのです。
そこで、よりネームバリューの大きい企業へ転職して、建築士としての知名度やスキルの向上、年収やキャリアのアップを狙う人建築士が多くいます。
特に大手ゼネコンなどは、大幅な年収アップも十分に狙える上に福利厚生も充実しているため、多くの建築士が転職を希望することから、競争率が激化しやすいです。
②スキルアップのため
続いて多い理由が、「自らのスキルアップを図るため」という理由です。
先ほどもふれたとおり、建築士が携わる業務は勤務している企業によって大きく異なります。
場合によっては、自分が望まない業務ばかりに従事しなければならないこともあるのです。
その様な状態がいつまでも続いてしまうと、思うようにスキルアップしていくことができませんよね。
一口に建築士といっても、習得すべき技術は山のようにあります。
設計技術、デザイン力など様々なスキルに磨きをかけるため、何度か転職を繰り返す建築士はおおいです。
③自分のペースで仕事をするため
大規模な案件を何件も掛け持ちするほどの建築士になると、毎日が激務の連続です。
それぞれの納期や進捗状況などを管理するだけでも、相当忙しい毎日を送ることになります。
そうした状況が長く続くにつれ、心身に疲労が蓄積していき、ひどい場合には深刻な体調不良に陥ってしまうことも…。
そうした建築士は、ワークライフバランスを整えるためにも、あえて小規模なハウスメーカーに転職することが多いです。
大規模な案件を抱えていたほどの建築士であれば、小規模なハウスメーカーであっても十分な年収を稼ぎ出すことがねらえます。
④ニーズに合った仕事をするため
建築業界は、世の中の経済状況やニーズなどの影響を大きく受けやすい業界です。
景気によっては、今までのように安定した仕事量を確保できないこともすくなくありません。
特に地方に勤務している建築士の場合、公共事業や設備投資の減少などの影響を受けやすく、将来的な安定のために都市部に移動するというケースもあります。
そうした場合には、移動先の業務内容にあわせて設計から施工管理やなどに職種を変更することもあります。
⑤勤務時間が長い
見逃せない理由の一つに、勤務時間の長さが挙げられます。
建築士のお仕事は、クライアントのニーズに可能な限り寄り添い、できる限りクライアントの理想に近い建物を設計することです。
提案した内容をクライアントに1回で認められることは、ベテランの建築士であっても容易ではありません。
何度も試行錯誤とやり取りを重ねながら、クライアントが望むものを作り上げる必要があるのです。
こうしたお仕事を毎日定時内に終わらせることは難しく、早出や残業などを余儀なくされている建築士も多くいます。
労働時間が長ければ、資格の取得のための勉強時間や、家族と過ごす時間がそれだけ減ってしまいますよね。
ワークライフバランス改善のために転職する建築士は、めずらしくありません。
⑥給料への不満
最後に解説するのが、給料への不満です。
上でも解説した通り、建築士の中には長時間の労働に悩まされている人も少なくありません。
長時間の労働と膨大な業務量に対して、給料が見合っていないと感じた場合、より待遇の良い会社へ転職する事は、ごく自然なことといえますね。
特に、小規模な会社で働いている建築士の場合、経営状態や人員不足から、なかなか年収が上がらずに不満を抱くことも多いです。
建築士の待遇は、所属している企業の規模や携わる案件によって大きく差が生まれます。
転職で年収アップを狙う建築士は、規模の大きな企業へ転職するのが手堅い方法です。
施工管理から転職したい人向け!おススメの転職先15選と転職成功のカギ
建築士のおススメの転職先5選
では実際に建築士が転職する上では、どのようなお仕事が向いているのでしょうか。
ここでは、特におススメの転職先を5つに絞って、それぞれ解説していきます。
建築士のおススメの転職先5選
- ハウスメーカー
- 建設会社
- 設計事務所
- デベロッパー
- 指定確認検査機関
これから転職しようと考えている建築士は、ぜひ参考にしてみてください!
一つ一つみていきましょう。
施工管理から転職したい人向け!おススメの転職先15選と転職成功のカギ
①ハウスメーカー
まずおススメするのが、ハウスメーカーへの転職です。
戸建て住宅の売買を行うハウスメーカーですが、建売住宅の場合も注文住宅の場合も、建築士の存在が不可欠です。
大手のゼネコンと比べると、設計や開発、プランニングといった幅広い業務に携わることができるため、建築士として様々なスキルに磨きをかけたい人にはおススメといえます。
また、クライアントと商談する機会にも多く恵まれます。
自分一人では磨きにくいコミュニケーション能力も、働きながらしっかりとブラッシュアップすることができますよ!
②建設会社
もっとも一般的な選択肢が、別の建設会社へ建築士として転職するというものです。
主に労働時間や年収、キャリアアップのしづらさ等に不満を抱いた建築士に多い選択肢で、建築士として長く活躍するために、より働きやすい環境をもとめて職場を変えるという考え方です。
一番の利点としては、即戦力としてすぐに活躍できる点が挙げられます。
未経験のお仕事や全く関連のない職種の場合、一から業務を覚えるところから始めなければなりませんが、同業界同職種への転職であれば、こうした心配は無用です。
せっかく苦労して取得した建築士の資格を活かさないのは、とてももったいないですよね。
転職先を選ぶ際には、まずこの選択肢を軸にすることをおススメします。
③設計事務所
建築士が携わる業務は幅広いため、同じ建築業界内の転職であれば、幅広い選択肢の中から転職先を選ぶことができます。
その一つが、設計事務所という選択肢です。
大手のゼネコンや建築企業に所属している場合、現場作業に携わる人間の存在感が大きく、設計に携わる建築士は、目立った活躍がしにくい場合があります。
そこで、設計を専門に行う設計事務所に転職し、優れた設計能力を遺憾なく発揮しようという狙いです。
特に、将来独立を考えている建築士にとっては、設計のスキルに磨きをかけることは必須の作業です。
スキルアップや将来の独立のためにも、設計事務所への転職はおススメですよ!
④デベロッパー
続いておススメするのが、デベロッパーです。
都市の再開発やリゾート開発、マンションの設計などに携わりますが、いずれも規模が大きな案件ばかりです。
そのため、小規模な案件ばかりに携わることに嫌気がさしている場合には、ぜひ候補に入れたいお仕事といえます。
ゼネコンと混同されがちなお仕事ですが、ゼネコンは主にデベロッパーからの依頼を受け、予算の算定や実際の工事に携わるのがゼネコンです。
ゼネコンはとデベロッパーは1つの案件を無事完了させるために、協力してプロジェクトをすすめます。
そのため、ゼネコンで勤務したことのある建築士であれば、スムーズなやり取りや良好な信頼関係構築といった業務に、経験を活かしやすいですよ。
⑤指定確認検査機関
指定確認検査機関とは、ある建造物が建築基準法が定める基準をクリアしているかどうかをチェックする機関です。
主な業務内容は、「図面審査」と「現場審査」の2種類があります。
「図面審査」では、設計者が作成した申請書類が、建築基準法に適合しているかどうかを審査します。
一方「現場検査」は、建築現場に直接足を運び、先ほどの図面審査に通過した内容通りに工事が行われているかどうかを審査する作業です。
いずれも、建築士としての経験や知識を十分に活かすことができるので、候補に入れてみてはいかがでしょうか?
ただし、こうした作業に従事するためには「建築基準適合判定資格者」という資格が必要です。
試験の応募条件は「一級建築士の資格を有していること」「指定機関で、2年以上の確認検査業務経験があること」などの厳しい内容ですが、建物の安全に深くかかわることができる重要なお仕事といえます。
施工管理のお仕事はつらいと言われがちな理由25選&良いところ3選
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建築士が転職する上でのポイント4選
建築士は、資格取得の難易度や携わる業務内容などから、転職においてもアピールできる要素が多いです。
しかし、何も考えずに転職活動をすすめていては、いつまでたっても内定は獲得できません。
ここでは、建築士が転職活動を進める上で絶対に押さえておきたいポイントを4つ解説します。
以下の4つを項目を見てみましょう。
建築士が転職する上でのポイント4選
- キャリアを活かせるお仕事を探す
- 何を優先するのかを明確にする
- 転職支援サービスを利用する
- 応募する企業ごとに職務経歴書を作る
どれも大切な要素なので、しっかりと押さえてくださいね!
では、順番にみていきましょう。
施工管理は転職しやすい?転職成功のポイントとおススメのお仕事8選!
①キャリアを活かせるお仕事を探す
まず念頭に置きたいのが、キャリアを活かせるお仕事を探すということです。
最近は耐震強化や改修工事、バリアフリー設計など、クライアントのニーズは多種多様なものになりつつあります。
企業も、こうしたニーズの中から特定の分野に特に力を入れていることも多いです。
そのため、企業についての理解が十分でないままに応募をしてしまうと、万一採用された場合に、今まで積み重ねてきた経験やキャリアを活かせない業務を担当しなければならないこともあります。
せっかく転職する以上は、自分のキャリアを存分に発揮できるお仕事を軸に転職活動を薦めましょう。
採用される確率がアップするだけでなく、より長期的な活躍を狙うこともできますよ!
②何を優先するのかを明確にする
転職先を選ぶ場合、転職先に望む条件を明確にしておくことが大切です。
特に、建築士は所属している会社によって、業務内容や待遇にかなりのバラつきがあります。
転職先に望む条件にしっかりと優先順位をつけておかないと、これらの会社の中からどれを選べばよいのかが見えてきません。
転職先に条件を設定することは大切ですが、すべての条件をクリアする職場を見つけることはほぼ不可能で、どこかで妥協点を模索することが大切なのです。
そのためには、まず転職先に望む条件を思いつくままに書き出してみてください。
条件がある程度出そろったら、その中から絶対に譲れない条件を選び出します。
次に、できればあると嬉しい条件、特に重要でない条件などをそれぞれ選別していき、転職先に望む条件をさらに煮詰めていきましょう。
このように頭の中にある考えを紙に書き出し、目に見える形で考えることで、スムーズに作業がすすめられますよ!
③転職支援サービスを利用する
建築士に限らず、転職を成功させるためには、転職支援サービスの活用が非常に有効です。
独力のみで行う転職活動は、予想以上に手間と体力を消耗してしまいます。
転職活動が長引くほどに転職の意欲が薄れ、結局転職しないまま働き続けるというケースも少なくないのです。
特に、建築士のお仕事は残業なども発生しやすく、仕事の片手間に転職活動を行うことはより困難といえます。
エージェントサービスのある転職サービスを利用すれば、自分が仕事をしている間にも、プロのエージェントが代わりに求人集めを行ってくれるので、時間の無駄がありません。
さらに、面接対策のサポートや応募書類の添削などを行ってくれるため、採用の確率を大きく底上げすることも可能なのです。
体力も時間も節約できるので、ぜひ活用してください。
④応募する企業ごとに職務経歴書を作る
履歴書と並び重要な応募書類である「職務経歴書」。
転職活動に励む人の中には、どの企業に対しても同じ職務経歴書を提出する人がいますが、これは考えものです。
建築士のお仕事は、設計やデザインなど様々な業務があります。
当然企業が転職者に望むニーズも、これらのどの業務に力を入れているのかによって代わってくるのです。
そのため、たとえ面倒であっても、応募する企業ごとに職務経歴書を書き直すことは必須といえます。
たとえば、デザイン力のある建築士を募集している企業に対して、高いコミュニケーション能力を謳った職務経歴書を送付しても意味がありませんよね。
企業が求めるニーズをよく理解して、それぞれに適した職務経歴書を作成してください。
施工管理から異業種への転職は可能?おススメのお仕事を紹介します!
建築士の転職に強い転職サービス3選
最後に、建築士が転職する上でおススメの転職サービスを紹介します。
先ほど解説した通り、忙しい中でも転職活動をスムーズに進めるためには、こうしたサービスの利用が不可欠です。
ぜひ有効活用してください!
建築士の転職に強い転職サービス3選
- GATEN職
- ビズリーチ
- 建職バンク
順番にみていきましょう。
建築士の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント!特化型から総合型まで紹介
GATEN職
- GATEN職の特徴現場系のお仕事全般の求人を掲載している
- 建築業界の求人だけで1,000件以上掲載されている
- 正社員からアルバイトまで様々な雇用形態の求人を見つけられる
- 希望条件を詳細まで絞って検索できる
- 動画から求人を探すことができる
まず紹介するのが、こちらの「GATEN職」です。
いわゆる「ガテン系」と呼ばれるお仕事を専門に扱う転職サイトで、造園業、不動産業、解体工事事業など、建築士の経験を発揮しやすいお仕事が満載です!
エージェントサービスがつかないため、自分自身で求人を探したい人には特におススメといえます。
また、アルバイトや契約社員など、様々な雇用形態のお仕事を取り扱っているので、自分の働き方にあう求人探しもできますよ!
ビズリーチ
ビズリーチの特徴
- スカウト型の転職エージェント
- 登録に審査がある
- 有料プランが用意されている
年収アップを狙う場合にぜひ利用したいサービスが、こちらの「ビズリーチ」です。
年収1000万円を超える求人が豊富に用意されており、有料プランに登録することで、さらに充実したサービスを受けることができます。
また、ビズリーチは「スカウト型」の転職サービスなので、一度登録をすませてしまえば、あとはオファーを待つだけという手軽さも魅力の1つです。
何よりも年収のアップを第一の条件に掲げる人は、ぜひ利用してください!
建職バンク
- 建職バンクの特徴建設業界に特化した転職・求人サイト
- 業界最大の求人数
- 建設業のプロによるサポートがある
- 履歴書作成や面接もサポートしてもらえる
最後に紹介するのが、こちらの「建職バンク」です。
数ある転職エージェントの中でも、建築業界を中心にあつかう「特化型」の転職エージェントで、建築士の経験を存分に発揮できる求人がそろっています。
それだけではなく、建職バンクでは利用者に専任のエージェントがつきます。
職務経歴書や履歴書の添削、面接対策といった自分一人では難しい作業も、丁寧にサポートしてくれますよ!
まとめ~建築士に多い転職理由と転職のポイント~
この記事では、建築士に多い転職理由と、実際に転職する上でのポイントなどを、おススメの職場なども交えながら解説してきました。
建築士が転職する上では、「企業がどのような建築士を求めているのか」、「逆に自分がどのようなものを企業に求めているのか」、といった自分と企業双方の理解を深めることが大切です。
また、「そもそも自分はなぜ転職したいのか」といった根本的な部分についても考え直してみましょう。
建築士が転職を考える背景には様々な理由がありますが、ぜひこの記事を参考に建築士の転職理由について理解を深めていってください!